h.Tsuchiya

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記録されるべき人々

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ヘレン・ハイド(Helen Hyde、1868年-1919年)は、20世紀初頭に10年間も日本に滞在して版画家活動をした米国女性だ。12才より絵画を学び、欧州留学ではジャポニズムの洗礼を受ける。1899年9月に来日して以来、版画や日本画を学ぶ。日本の風俗をテーマにした多くの木版画を制作。西欧人の女性による視点と高いから技術は今見ても新鮮。この人と作品のことを誰かが書き残すべきだと思うが、もう知る人は少ない(写真は「四月の夕」1910年)

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爺飯11 Chinkチリビーンズ

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西部劇定番の挽肉入りの豆料理に惹かれてしばしば「チリビーンズ」を作るが、ふと同時代の鉄道工事に多くの中国人労働者が働いていたことを思い(不法ではない)、彼ら風にアレンジ。ケチャップや唐辛子に加え、豆板醤やニンニクもドバッと入れて中華風にしてみた。添えたのは茹でイモとキャベツ。……か、辛旨! chinkは蔑称だけど当時の世情に合わせての命名。ご容赦。

聴き、書き、話せる「我が良き友よ」

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「老生常談」とは年寄りにありがちな繰り言やひとつ話のこと。世間には知らない面白話が一杯あるのに常談ばかりではもったいない。ドラマに事件に人物、趣味、食べ物、ことば 、歌etc, 最近では「収斂進化」『山田孝之のカンヌ映画祭』「japanity」の話が面白かった。……他人から聴いて、自分も書き、話して「頭の畑」に施肥し耕す愉しみを共有する仲間が欲しい。ガイジンでも猫でもいい!

 

 

噴き出してメシが食えん!

人気アイドルGの誰かと別人某が似ているとかねてから巷の噂。それを「見える化」した迷編集者がいた! さっきから嗤い過ぎてメシが食えんのじゃ!(参考URL
https://www.youtube.com/watch?v=LuNkoWC5yJk
https://www.youtube.com/watch?v=rPu7EXEPqUY)

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「毎日が日曜日」な人々

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時は弥生3月。人生ステージが動き出す季節だ。再雇用分の定年を迎えた知人が「ついに『毎日が日曜日』だ」とつぶやいた。40年前の城山三郎の商社物小説から生まれた流行語がまだ生きていた!小説では言葉のトーンが、ノー天気な色合いから「無為にして怠惰」な日常や、孤老の悲哀など刻々変化する。人生は永い。老後の世話まで看てもらう某省の役人には、自殺の聖歌『暗い日曜日♪』でも聴かせてやりたいんだが……

与太話になったので話を本に戻すと、城山は終わりの方でこう書いている。
「ただ気ままに、長生きだけを心がけようと思った。だが、いまとなってわかるのは、『無為にして怠惰』が『気ままに長生き』と直結してないらしいということである。
『無為にして怠惰』は、いまの日本では、とても黄金の色はしていない。灰色か、せいぜい銅色の生活である。『気ままに長生き』するためには少しばかり内容があり、働きがいのある生活が必要のようであった。」
……それがどんな生活なのか? これを書いた頃の城山には、まだ確信の持てる続きが書けなかった気がする。だから67歳になった自分が読むと、少し物足りない「入門ガイド」なのだ。

『エリナリグビー』の孤独

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ビートルズの『エリナリグビー』はストリングスとコーラスが美しい名曲だが、「孤独と死を歌った陰気くさい歌」(『夜のフロスト』創元推理文庫)でもある。結婚式でまかれる米粒を拾って暮らすホームレスの彼女と、屯する教会のこれまた孤独なマッケンジー神父が出てくる。歌詞は「この寂しい人々はどこから来て、どこにいるべきなの?」と繰り返す。でも、孤独は相対的なもの。「Lives in a dream」(夢見心地)で生きている彼女には関係ない。……結構、深い歌だよな。(写真はリバプールにある彼女の銅像

中国映画の黄金期?

1880年代半ばから1990年代初頭の中国映画たとえば『黄色い大地』『紅いコーリャン』『菊豆』『紅夢』『さらば、わが愛/覇王別姫』など張芸謀や陳凱歌ら”第五世代”の作品は、原作も実に面白かった。Fuckとガンとカーチェイスとコカインばかりのハリウッド映画は明らかに糞だが今の日本映画はそれ以下かも。原作がないからか? あのハルキさんじゃぁねぇ……

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