h.Tsuchiya

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1000円分の「ご利益」

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 夕方から爺仲間との呑み会。帰りに花園神社の「酉の市」をのぞく。例年以上に屋台が多いし、ガイジンも多い。縁起もの大好きだがカネはないので高さ20㎝ほどのミニ熊手を買う。金1000円也。「境内抜けるまでは人に見せるようにして持ってね。”見通し良くなるように”」と稲穂に大入袋(5円)もつけてくれた。なんのかんの言ってもワシらも人気商売。投資分相応に「ご利益」を願う。今年は三の酉まであるから火の用心が肝心だ。(片手スマホ写真はボケボケ。側面のシャッター使えば良いと気づいたのは境内出てから……トホホ)

上手い歳の取り方は?

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 あべシーちゃん(静江)も40年の歳月には逆らえない? 今日は半日がかりで声の出なくなった歌手や見た目別人になった歌手の映像をたくさん見た。タイガースの加橋かつみは「眼の細い白髪の谷敬」だった。かぐや姫山田パンダは「汚ヒゲ爺」だった。ワイルドワンズ植田芳暁は「薄毛茶髪70歳DQN」だった。みっともない! その点、森昌子は肥ったが「もの真似」ぶりはスゴイ。彼女の原点は島倉&美空へのリスペクトだと思う。『人生いろいろ』を泣きながら唄い、背中をチーちゃんがさすっていた(泣ける!)。……「見た目」「才能」「性格」……何かがあれば上手く歳が取れるのかもしれない。

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爺飯33 荷風が愛した「かつ丼定食」

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 永井荷風は78歳で歩行困難になってから、食事は本八幡の貸間近くにあった食堂「大黒屋」で同じものを食べていた。かつ丼と味噌汁ろ上新香に1合の酒(菊正宗)を付けた。帰る部屋は超ゴミ屋敷。1959年4月30日、死んでいるのが見つかった。少しの吐血にかつ丼の米粒が見つかった。傍らのボストンバックには現金と通帳。その額、現在に換算して約6億円だった。その後「大黒屋」は荷風のメニューを「荷風定食」として売り出した。だが今年6月、食中毒事故を出して閉店。『日和下駄』で行く昭和な散歩先がまた一つ消えた。

『My Way』を唄える人の資格?

 1969年にフランク・シナトラが唄ってヒット。当時のTV番組『アンディ・ウィリアムス・ショー』でもアンディがカバー。これが絶品だったために、これをカラオケで唄いたがる団塊爺が続出した時代があった。しかしこれは歌ではない。むしろ語りである。「終幕を迎えた人生だが、色々あった。だが自分は信念を持って生きてきた」と繰り返し"語る"のだ。だから、功成り名遂げた老境の人にふさわしい。団塊爺の果たして何割にその資格があったのかなぁ? 「日本のお荷物」とか「いいとこ食い逃げ世代」「キレる老人たち」と言われる晩年だぜぇ。「マイ・ウェイ」を譲ってもう少し道の端っこに寄ろうじゃないか。(写真は、意外と上手い聖飢魔Ⅱの『My Way』)

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「自分の居場所」を問う?アニメ

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この世界の片隅に』がやっとYouTubeで見られる。この映画は古着の繕いや窮乏食の工夫という戦時中生活誌の側面が話題になったが、もっと哲学的な内容だと思う。広島から呉(クレ=九嶺)に嫁いだスズは、大切なものを次々失い、生きる楽しみも存在意義も薄れる。それでも「この世界の片隅に、自分の居場所は果たしてあるのだろうか?」(生きていてもいいのだろうか?)と考えながら生きて行く。そこに時代や民族を超えた普遍性がある。できたら戦中の暮らしを知っていた祖母や母と一緒に観たかったが、それは叶わない。ワシらでその「また聞き」を伝えようョ。

11月2日は「白秋忌」だって!

 ほぼ十三夜、秋の月は白く美しい。「青春龍東・朱夏雀南・白秋虎西・玄(黒)冬亀北」の「四神相応」は古人の自然科学かも。北原白秋は若い頃色んな醜聞にまみれた人だったけど、詩の才は掛値なしで凄い。1922年に新潟に招かれ、寄居浜で作った童謡「砂山」(海は荒海~、向こうは佐渡よ♪ すずめ鳴け鳴~け もう日は暮れた♪」は「城ヶ島の雨」と並んで大好きな歌。これから佐渡は鉛色の空と海に覆われる季節。白秋は 1942年(昭和17年)11月2日、57歳で亡くなった。

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レピュテーション(評判)と広報力

 だいぶ昔(2000年暮)、日経BP社で出した『デジタル大事典』で、自分はこんなことを書いた。「(レピュテーションは)『評価』(エスティメーションほど厳密なものではないが、モノの経済から『情報』の経済に移るということは、サービスやブランド、イメージも重要な経営資源になるということだから、それらが生み出す『評判』は軽視できない。株価などの資金調達、販促、情報公開、法令遵守のすべてに関わる……」と。しかし、昨今の企業から個人に至る不祥事を見ていると、この重要性がまだ分かっていないと思う。要は「広報」つまり「世間との付き合い方の表現力」だが、戦略的にこれを考える日本人はまだまだ少ない。

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