h.Tsuchiya

My NEWS

12月8日に語り継ぐ話

「語り継ぐ話」も受け手の若モンに聞く気がないから書き残すしか手はない。個人的好みとして、SNSで政治や主義めいた話はしたくないが、開戦記念日の今日にちなむことを1つだけ書く。元伊藤忠社長で中国大使も務めた丹羽 宇一郎が、こんな意味のことを書いていた。「勝者の歴史は過去から現代までで終わるが、敗者の歴史は過去から未来に繋がる敗者日本の現代史は、未来志向の歴史である。敗者の現代史を、勇気を持って学ぶべきである。二度と戦争をしてはいけない、これは敗者の歴史からしか学べないことだ」。

f:id:RIPEkun:20171208191206p:plain

語り継ぐという義務感

 年寄りは若い人に昔話を語り継ぐ義務がある。この季節になるとどうしても語りたくなるのが「忠臣蔵」である。かつては映画もTVも必ずこれを題材にし、大いに稼いだものである。しかし今、「忠臣蔵」のコンテンツを見ることはほとんどない。昨日、たまたま東映が1961年に作った『赤穂浪士』(大佛次郎原作)を見つけたが、これは凄いオールスターキャストだった。中村錦之助大川橋蔵松方弘樹里見浩太郎ら当時の若手を前面に押し出して、東千代之介大河内傳次郎近衛十四郎、大友柳太朗、月形龍之介市川右太衛門らの古参が脇を固めていた。なんと贅沢! 他の「忠臣蔵」ものには必ず盛り込まれるエピソードのいくつかが省かれているのは少し残念だが、なかなか良かった。浪士討ち入りの日は「元禄15年(1702年)12月14日」。もうすぐやって来るよ~♪

f:id:RIPEkun:20171206233603p:plain

爺飯34 パン食の友を作る

f:id:RIPEkun:20171204204501p:plain

 年寄りの主食はご飯偏重と思われがちだが、自分を含めてそれは偏見だと思う。友人たちも麺類やパンなどをよく食べている。それもパンにハムエッグなどの定番だけでなく、色んな組合せを楽しむ。さっき作ったのは、バナナを切り入れたヨーグルトと、リンゴ2個を「CCレモン」で煮たコンポート。リンゴが少し透明になったら後は余熱任せとひどく簡単。パンを含めて原価は1000円以下、コンポートなどは日持ちするから1食当たりの単価はかなり安い。柑橘類でマーマレードを作ったり、アボガドやキウイが安ければそれもヨーグルトにぶち込む。干しブドウなどのドライフルーツもなかなか美味しい。パンへのこだわりがあるとしたら、バターが多い物や、Pascoの「超熟」のように”旨過ぎる”もの、オカズパン系はなるべく避けて、できるだけ素朴に作ったものを選ぶことかな……。

爺飯33 明日、お供えされる「チキンマサラ」

f:id:RIPEkun:20171204154526p:plain

 明日12月5日は歌舞伎の十八代目中村勘三郎の命日(「十八世」と書くのは間違い。世は親子関係があるもの。勘三郎家系は一度、途絶えている)。彼は大のカレー好きで、足繁く通ったのがインド料理の老舗・銀座の「ナイル」だった。ここで食べたのは「チキンマサラ」。友人でもあるナイル氏は、勘三郎の命日にはそれを供えてきたという(以上、『サラメシ』情報)。まして正忌(祥月命日)の明日は、きっとお供えされるのだろう。行ってみようかな、それともレシピを真似して作ってみようかな。そうそうたる美女たちと、死ぬまで浮名を流し続けた艶福にあやかって……いやいや、あやかりたくない。カレーが辛くて泣くならいいが、痛い目にあった記憶ばっかりでむせび泣きそう。トホホ

もうすぐ終わる土曜日の詩

 

 あと40分少々で土曜日の今日が終わる。連投3本目になるがご容赦を……浜省の『もうひとつの土曜日』は名曲だが、YouTubeに寄せられた視聴者のコメントが泣かせるので紹介しよう。[唯菊川 2 年前] 先日この曲を彼氏が唄ってプロポーズされました‼歌詞が凄く伝わりました(TT)30才差夫婦になりますが、この人について行こうって思います😌いい曲🎵 [瀬優 1 年前] もうすぐ、嫁の三回忌です。浜省の歌で知り合った中28年の月日が走馬灯のように流れていきます [misao Kawamori 1 年前] わたしを励ましてくれた。浜田省吾さんに、一度会いたいですね。今67才病と闘いながら、頑張っています。……。たかが歌、されど詩。しかし人生を凝縮して感じる瞬間がある。

f:id:RIPEkun:20171202232654j:plain

椿をめぐるふたつの話

f:id:RIPEkun:20171202230356j:plain
(その1)春までは椿(カメリア)の季節。新潟市出身の小林幸子が唄う『雪椿』は、ヤブ椿が日本海側多雪地帯に適応した品種だ。また『寒椿」といういかにも冬っぽい品種もあるが、これは山茶花となかなか区別しにくい。わが故郷・佐渡は暖流に挟まれているせいなのか、実にたくさんの種類の椿が自生ないし栽培されている。有名な伊豆大島より種類は多いかも。島内には椿と名の付く地名も多いし、椿を画題にする画家も多い。椿油で天ぷらやカルパッチョを出す料理屋もある。納屋の片隅で油絞り器を見たことある。

(その2)実は、椿の話をしたかったのは季節とは関係ない。山崎ハコの「五木の子守歌」を聴いたからだ。半ばから歌詞はこうなる「おどんが打死(うっちん)だちゅて 誰(だい)が泣(にゃ)てくりゅきゃ 裏の松山 蝉(せみ)が鳴く」「おどんが打死(うっちん)だば道端(みちばた)いけろ 通る人ごち 花あぎゅう」「花はなんの花 つんつん椿 水は天から 貰い水」(意訳:自分が死んだって裏山の蝉が鳴くくらいのもんだ。死んだら道端に捨ててくれ、だれか通行人が花をくれるだろう。花は椿だろ、水は雨だな)。こういう弔われ方にはちょっと憧れる。遺書を書いておこうかな。

f:id:RIPEkun:20171202230416j:plain

少しディープな「ものマネ芸人観察」

 TVを10年近く見てないので、ものマネタレントがこんなに増えているとは知らなんだ。気に入ったのはミラクルひかる。本人完全公認で芸名にもしている宇多田ヒカルは別格ネタとして、狂気ブチ切れの持田かおり(ELT)、鼻セロテープ芸の高橋真麻、病気こじらせたか?の中島美嘉がイイ、なかでも「老けてからの(最近の)渡辺真知子」が絶品!(写真左上)。ミラクルは人物観察力がすごく、顔を真似してから声マネに入るらしい。しかし真知子好きのワシとしては①左小指は上げない②天心爛漫さが足りない③もっと肥れよ!そして④見栄でもいいから左薬指に指輪を、とアドバイスしたい。

f:id:RIPEkun:20171202204902p:plain