h.Tsuchiya

編集と広報のお手伝い & My NEWS

生産効率はやっぱ技術革新からでしょ

昔の職人はワザを「見て覚えろ」と言い、釘1本打つのさえ年季だと言った。そんなこと言ってるうちに米国生まれのホッチキスみたいな釘打ち機が主流になってしまった。……先日も、土工現場でネコ(手押し車)でフラフラ運ぶ若い職人を見て、ワシは素人ながら「…

爺本23 6年目を迎えた『ニッポンのしきたり』(改訂版)

2008年から書いて、2013年に改訂版を上梓した拙著『ニッポンのしきたり』(IBCパブリッシング刊)は、ほぼ毎年4000部づつ増刷され、今年2019年も6回目の増刷になった。累計で4万部を超えるロングセラーになったのはうれしい。タイ語版やビッグサイズ版など、…

ほぼリアル「就老(就活老人)日記」(その32)

(「現場」でロジカルシンキング?) せめて仕事ぐらいはロジカルに向き合いたいと思うが、ものごとを論理的に通そうとすると何かと抵抗が大きい。加齢とともに”精神的馬力”が減衰すると、つい惰性に流れる……今日までに、「現場」で考えたことを書き留めてお…

爺本22 興行師・神彰を知っているか?

神彰(じんあきら。1922年6月27日‐1998年5月28日、興行師)という「呼び屋」がいた。 ……戦後復興期にドン・コサック合唱団、ボリショイ・バレエ団、ボリショイサーカス、レニングラード・フィルハーモニー交響楽団、アメリカ大西部サーカス、ピカソ・ゲルニ…

爺歌61 やっと判った『リンゴの唄』の秘密

玉置宏じゃないが、歌を紹介する決まり文句がある。その一つ、『リンゴの唄』は、「敗戦直後、悲しみと絶望にうちひしがれた日本人の心に希望のそよ風を運んだ曲」として紹介される……だが、どうしてこの歌が、この時期にヒットしたかの理由と経緯が不明だっ…

爺飯75 「ソロ社会」に向けた自炊術

「ソロ社会」という言葉がある。国勢調査によると、2015年現在、日本では1842万人が一人暮らし(7人に1人)。過去30年間で比率は約2.2倍になった。50代男性に占める単身者の割合は、1985年は5%だったが今では、50代男性の5人に1人弱。単身者世帯は2040年には…

爺歌60 令和最初の「神田祭」と『お祭りマンボ』

日枝神社の「山王祭り」と隔年交互に開催される神田明神の「神田祭」が9日から始まっている。鳳輦(車付き)と神輿と飾り山車が見られるのは今日10日の「神幸祭」。それらが合流するのは夕方4時半ごろの日本橋・三越前……ということで、急に休みが取れた今日…

「表現しなけりゃ生きられない」人たち

東京ドームに「ギャラリー・アーモ」なる画廊があるなんて知らなかった。わざわざ出向いたのは話題のキューレーター・櫛野展正(くしの・のぶまさ)による『アウトサイド・ジャパン展』を観るためだった。あるサイトの紹介によると、「日本ではまだ馴染みの…

爺歌59 沖縄に行きたくなる『浪漫飛行』

「トランク1つだけで浪漫飛行へin the Sky♪飛び回れ このMy Heart♪」(『浪漫飛行』)……カールスモーキー石井という才人はマルチにプロデュースも演出できるようだ。たとえば標題の曲は、当初から「航空会社のCMソングとしてオファーが来ないか」と狙って作…

爺は「推す」のか?「敲く」のか?

その昔、唐代、賈島という詩人は作詞して、「僧は推す月下の門」という一句のほかに「敲(たた)く」という語を思いついて迷い、なかなか決まらなかった。まごまごしていたら韓愈という役人の行列に突っ込んだ。漢詩の大家だった韓愈は話を聞いて、「それは…

爺飯74 佐渡の筍づくしで……

佐渡・畑野の友人ホシナさんから、今年も筍を送ってもらった。ご自宅の庭に出てくる孟宗竹の子を掘ってくれたもの。掘り立てだからみずみずしく柔らかいヤツが5本も。ひと握りの米と米臭さを消す刻み唐辛子少々を水きりネットに入れて弱火約30分。これでアク…

隣人は“地獄の使者”かもしれない

今日、日本海にミサイルが墜ち、ホリエモンロケットが宇宙に行った。空も賑やかだったが、あまり呑気になれない。 拙著『現代日本のタブー』の中で、最後に「タブーと向き合うための5つのキーワード」を挙げた。その2番目が「闘う気構え」というもので、見…

爺歌58 芋娘の『ヴァケーション』

マッシュポテトの作り方にはきっと1000以上のレシピがあると思う。世界中の人が、それぞれの作り方をし、それなりに美味しいと思う。でも、それらのレシピの違いはほとんどスパイスやコンテンツのアレンジ話が多く、肝心の芋の話は少ない。……自分も色んな芋…

ほぼリアル「就老(就活老人)日記」(その31)

(極私的10連休考) 以前「大工殺すにゃ刃物は要らぬ、雨の三日も降ればよい」で書いたが、日給清算で働くものたちにとって、この「平成~令和10連休」は致命的な痛手である。無論、行楽地警備や店舗駐車場警備、オフィス移転業務など、休みだからこそできる…

知ってた?天気の「前線」って見えるんだよ。

今夜10時、西の空に前線の雲が見えた。雲が厚い帯状になっていれば何らかの前線が接近している証拠。現在の雲は西に停滞前線が出ているため。でも風がないから、接近するのは数時間後になるだろう。……梅雨の時期になると、これが多くなり雨の日が続く。ちな…

692 これは珍酒かも、売れないかな?

先日書いた叔母の家で、差し入れした弁当のお返しにと、お土産に「10年以上、放ってある古い未開封のお酒」を4本ももらってきた。実は「エビで鯛を釣った」ような結果だったのである。……その4本の中でも「こんなのあり?」というべき一番の珍酒は、「高麗人…

爺歌57  『ティファニーで朝食を』とジャップ

1961年公開でA.ヘップバーン(発音はヘボン)の代表作でもある『ティファニーで朝食を』(トルーマン・カポーティ原作)は、その主題歌『ムーンリバー』(ヘンリー・マンシーニ作曲)を彼女自身が唄っていることで素晴しい出来上がりだった……だが、たった一…

爺歌56 小室等v.s.ヒロミツの「雨」合戦?

明日は朝から雨の予想。久々のオシメリがうれしい。で、「雨」にちなんで……六文銭の『雨が空から降れば(1971年)』は作曲が小室等だけど、作詞は不条理劇の劇作家・別役実だったのは少し驚き。というかこの歌は劇が先行したのだろう。……そのこととは別に、…

ほぼリアル「就老(就活老人)日記」(その30)

(「トビ職の定年は45歳?」って、ほんとかな?) 先日、足場組立の現場に見かけぬトビ職人が来た。他のメンバーよりはるかに年上。猫背で小股に歩く姿や風貌からして50歳過ぎだろう。メットの社名が違うから、よその会社から派遣されたのだろう。仕事は、下…

爺歌55 荒井由美『ベルベット・イースター』

処刑されたはずのキリストが復活したことを祝う「イースター(復活祭)」というのは、毎年決まっていない(ムービング・ホリディ)。ルールは「春分の日以降、最初の満月から数えて最初の日曜日」ということなので、2019年は今日、4月21日になった。(来年は…

爺飯73 差し入れに「升本」の弁当2種類

明治38(1905)年に亀戸で創業した弁当屋「升本」。江戸伝統野菜「亀戸大根」たまり漬けや秘伝辛味「亀辛麹」が必ずついて、保存料も着色料も一切使わないのも良い。……今日は、足をねん挫して買い物が億劫になった叔母の家に、ここの弁当2種類を差し入れした…

この花も「盛りを過ぎた」らしい 

「カランコエ」というのは、アフリカ南部原産の多年性多肉植物(ベンケイソウ科)である。上手に育てれば【1】のように咲き続ける。自分はこの鉢植えを、2013年1月に三軒茶屋の花屋で買った。佐渡での9年近い両親介護とその看取りを終えて、わずかな貯えを…

爺飯72 作り置きおかずの「使いまわし弁当」

もち麦や黒米を入れて炊いたごはんとミニトマト、有り合わせ生野菜かその一夜漬けを定番にして、後は作り置きしてあるおかずを、少しづつ使い回して弁当にすることが多い。ただのソーセージ炒めだったり、ハンバーグもどき、味卵、ゴボウとコンニャクのピリ…

今さらながら、「葛飾柴又」デビュー

今まで一度も足を向ける機会のなかった「柴又」に友人と出かけた。柴又はすっかり「渥美清=寅さん=山田洋次」の町になっていて、少々辟易。「寅さん」シリーズはYouTubeで全部見ており、5回もマドンナ=リリー役をやった浅丘ルリ子との共演ものだけ贔屓し…

なんでこんなに元気なんだ!

今日は「首都圏佐渡新穂会」の総会。自分は「新穂山車保存会」会長代理で出席したが、会員の殆どが75歳以上のジジババだった。それが殆ど未だに老けていない、経済的な心配とは無縁な連中だった。かつて佐渡市は10市町村が合併して発足したのだが、旧市町村…

爺歌54 『春夏秋冬』をめぐる「詩心」

「春に3日の晴れなし」の言葉通り、日替わり天気。曇天の今日の現場で見上げると葉桜、花をつけた楓、なごりの八重椿が一望に。色んな要素てんこ盛りで、季節感を失いヨロメクが、確実に四季が巡っていることは足元の桜吹雪で判る……日本の自然遺産はこの「春…

681 爺歌53 「花鎮め」祭と『忍冬』

昨日まで都内各地で「さくら祭」がありどこも大混雑。一転して今日午前中は冷たい雨が静かに降った。人々を愉しませた桜花をねぎらうかのように……それとも、先んじて露払いの役を負わされた木蓮や沈丁花の、後塵を拝することになった花水木やツツジや藤の、…

ほぼリアル「就老(就活老人)日記」(その29)

(爺心を知るのか? トビ職の若モン) 大型マンション改修工事の現場は、花を吹き散らす強風が吹いていた。今日は足場解体なので、トビ職人が6人も上がっていた。警備しながら彼らの様子も観察。……そして昼休み。風で防護用メッシュシートがバタバタとめくれ…

爺飯71 市長が嘆く「ボロネーゼ」スパゲッティ

挽肉と野菜をたっぷり入れたミートソース風のスパゲッティをサイゼリヤなどは「ボロネーゼ」(ボローニャ風)と呼ぶ。安い時に買ったトマト缶が「早く使えよ」と訴えているように見えたので自分も玉ねぎや鳥ムネ肉などを使ってソースを作った。これだけでは…

携帯が「突然死」した朝の教訓

朝、出がけには動いていた携帯(android smartphone)に、電車内で読むために「青空文庫」アプリを入れようとした途端、画面が真っ暗に。電源ボタンも効かない、クリップの先端でリセットボタンを押しても無反応。……一瞬、パニクった。派遣先に「出勤TEL」や…