h.Tsuchiya

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気になること(1)TEDとワーマン

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TED」といっても、あのワルなテディベアの映画のことではない。ちょっと上昇志向の強いビジネスパースンとか学生の間で人気になっている、NHK教育のプレゼンテーション番組のことである。米国のTEDという組織が、毎回、ユニークな活動をしている人に、活動テーマについてプレゼンしてもらう。意外な、あるいはすばらしいトークと演出でぐいぐい視聴者をひきつける。ちょっとまだ日本人にはできないワザだと思う。

以下、説明はWikipediaにまかせるとしよう。かったるいから…

 

で、ここからボクの気になることなんだが、このTEDというのは、1984年に「広める価値のあるアイデア」をみてもらおうと企画された。その立ち上げた一人が、元祖・情報建築家リチャード・ソール・ワーマンだ。デザイナーとしての彼は、たとえばニューヨークの地下鉄地図とか、電話帳、ガイドブックなど、とにかく膨大とか混乱とかといいたくなるような情報の塊を、建築的に構成し直してみせるワザが抜群だったし、著者としては「理解の秘密」(Instruction Anxiety 1993)いうのもすぐれたものだった。日本でこの人に匹敵するのは杉浦康平さんくらい。松岡正剛は編集者として彼を絶賛していたけど…。

 

ま、それでなんだが、こういうデジタル時代、そしてテラビットの情報が飛び交う時代に、もうすぐ80歳の彼は、何を考え、何をしようとしているかということが気になる。きっと、氾濫しているかに見える情報の海の泳ぎ方、ナビゲーションを見せていると思うんだが、日本のメディアからは知ることができないね。