h.Tsuchiya

編集と広報のお手伝い & My NEWS

悪くない風景

f:id:RIPEkun:20140205232518j:plain

 ほぼ毎日通う喫茶店は、終日、高齢者比率が高い。その連中がそれぞれ勝手な時間の使い方をしている。ある日の昼下がり……

 ボクの右隣席のおやじはイヤホンをつけて楽譜を見ている。テーブルに置いた時計を見ながら、時々拍子をとっている。作曲とか編曲をやっているらしい。

 左席のおやじは首から長いIDストラップを下げてぼんやりと昼休みをすごしている。しばらくすると薄手の本を取り出して広げる。英語のペーパーバックのようだ。

 ななめ向いの、よく見かける爺さんはいつもクロスワードパズルをやっているし、さっきまでその隣にいた爺さんは、小さなマフィンとコーヒーだけで昼食をすませたようだ。これで腹が足りるのかと余計な心配をしてしまう。

 たまに数人で来て隅っこのテーブル席に陣取る爺さんたちは、たいてい相続税とか投資の話をしている。まだまだ生臭さを引きずっている。

 おととい見たおやじは、若いデザイナーらしき人と、ネットでの商売をどうテコ入れすべきか相談していた。デザイナーの方が、SEOを向上しなくてはとか、アフィリエイトを組み込まないととか、ちょっと専門っぽい話をしかける。それに対して「あぁ」とか、「うん、そうだな」とかおぼろな返事をしている。わかっていないのかもしれないし、「そういうコマイことは君に任せる」という度量を見せているのかもしれない。ちょっと他人事じゃない気がして、思わず耳ダンボになる。

 こうした風景を観察しつつ、ボクはそんなに悪くないじゃないかと思うのだ。ボクが、彼らにどう見えているかはしらないが……。少なくとも、皆、元気なようなのがいい感じなのであった。今のところ、この町とこの店は気に入っている。マクドみたいになってないから(笑)