RIPE's blog

記事の中身は「R65」。年の功がある人(RIPE)向け。でも若い人も大歓迎ですよ(笑)

人生にエイサー!

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 あれはたぶん2001年の7月末のことだったと思うが、新宿の都庁前広場でボクは沖縄から来たエイサーの演武を観て、やたら感動していた。美しく勇壮な衣装をまとい、太鼓のリズムと一糸乱れぬ舞い、そして観客たちの掛け声。しまいにはステージ下の観客たちも一緒に踊っていた。その前後の年に、中野区の沖縄祭りでも観た。中野は沖縄出身者がたくさん住む街でもある。

 沖縄には講演や仕事を兼ねて4回ぐらい行っているが、現地の「エイサー」を観たのは、2002年8月の那覇国際通りの演武だった。あくまでも青い南国の空がまぶしかった。

 「エイサー」はもともと集落ごとの青年団が奉納する盆行事だった。それだけに集落ごとに踊りも演出も多種多様だった。その本来の盆行事に近い姿も、観光化されてショーアップされた現代風のものもYouTubeの中に一杯あがっているから比較して楽しめる。

 そして今日、毎年恒例の「新宿区エイサー祭り」があった。昨日に続く猛暑日の中、ボクは物好きにも野次馬に出かけて行った。新宿通りを中心に東口から西口まで数ヵ所にステージが作られ、午後1時から3時過ぎまで25ものチームが入れ替わり立ち代わり演武を見せてくれた。どれもそれぞれの良さがあったが、驚いたのは、東京近辺の、つまり首都圏住民たちがチームを組んで参加しているケースがすごく多いことだった。本場から指導してもらって数年経過したというチームが多い。小学校あげて参加している可愛いチームから、ボクより年上そうなジジババが半分以上というチームもある。それだけ老若男女が楽しめるものとして浸透してきたのだとわかる。

 しかし、伝統的な演武よりも、どこか新しさを取り入れている。なんとなく今、日本中で流行っている「よさこいソーラン」とか「○○町阿波踊り」などにも似てきて、DQNや元暴走族が新たに見つけた晴れ舞台になっているようにも思える。なお、ボクは完全にヤンキー化した「よさこいソーラン」は好きではない。この連中は、日本中の伝統的な祭りにまでシャシャリ出て、顰蹙を買うようになっている。

 本来の盆行事的「エイサー」は、本場沖縄でも継承していくのが大変になってきているだろう。少子高齢化限界集落だらけになっている日本では止むを得ない。だが、本来の姿がどうであれ、唄って踊るのは人類すべてが好むことだから、この魅力を引き継ぎたいと思う有志が全国から集まるのもよくわかる。わが故郷の佐渡島の伝統芸能「鬼太鼓」も今や、鼓童なども活動もあって、世界中に知られるのもその一例だと思っている。

 今回参加のチームでも、そうした地域や伝統に関わりなくチームを作り、ロックやポップスや沖縄空手の型なども取り入れたちーむがいくつかあった。「昇竜祭り太鼓」がそれだった(写真)。彼らには、伝統や沖縄に対するリスペクトがある。ここがヤンキーたちの「よさこい」と違うところだと思う。

 それにしてもなんでこんなにリズムの強いもの、南国的なものが好きなのだろう? 自分の血の中、はるかなる先祖のどっかに、そういう血が流れているのか……なんてウソウソ。ただのそそっかしぃヒョットコ(火吹男)だ。