h.Tsuchiya

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残業オヤジは何思う?

 自分のことは棚上げしていうのだが、よの中には、いつも、どこにでも一定の割合で「変人」がいる。、その生態は様々だが、その一つに「残業好きオヤジ」がいると思う。
 今どき「残業」なんていうと、すぐ「サービス残業反対」とか「パワハラだ」「ブラックだ」と騒がれてしまう。ボクなどは、ヤワな時代になったもんだと、泊まり込みヘッチャラだった自分たちに引き比べたくなるが、口には出さない。

 そんな風潮の中で、「みなさん、早く帰りなさい。後はボクがやっとくから」なんていう中間管理職がいたりする。自分のタイムカードや日報は早々とすませて帰宅したことにし、自分だけ残って仕事をする。それも何となく嬉々として……。これが「残業好きオヤジ」と呼ぶ種族である。

 マンションのはす向かいに弁護士だけが入っているビルがある。ベランダから見ていると、いつも決まった部屋の明かりだけがなかなか消えない。10時、11時はザラで、終電近くになってやっと灯が消えることも少なくない。この弁護士先生はおそらくクライアント企業を持つ人なのだろう。個人相手ではない。それにしてもこの時期に、こんなに連日残業する仕事って何だろう?よほどのトラブルを抱えているのか? 大型のM&A案件でも準備しているのか? ボクの妄想は膨らむばかり。そして断定する。この弁護士先生も「残業好きオヤジ」の一人に違いない。

 さて、この先生がというわけではないが、一人で残って、一体何を考え、何をしているのかが、ものすごく気になる。「あぁ、一人の方が静かでいいや」と思い。「その前に軽く腹こしらえするか」とコンビニに出かけたり、ここぞとばかり私用電話をかけまくったり、誰かの机の引き出しあけたり……などなどしているのではないだろうか? いや、きっとそうに違いない。ともかく「残業オヤジ」には気をつけねばならない。それにしてもこういうオヤジに私生活はあるのかなぁ? 家で待っている家族なんているのかなぁ。もしかすると、その妻子に顔を合わせたくないから残業しているのかもしれない。うむ、これも大いにありうるなぁ……秋の夜長には「残業」が似合う。そしてやたらと妄想が膨らむ。

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