h.Tsuchiya

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若い女は「武装」で大変だ

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 今日、地下鉄でボクの前に若い女が立った。一見じみそうだが、まだ20代前半だろうか?チラ見しながら、思わずため息をついた。耳にはiPODのイヤホン、片手にスマホ、指先はネイル、指輪、モコモコマフラー、やたらとでかい2流ブランドのバッグ、模様入りのストッキング、ハイヒール、化粧もばっちりで、盛ったツケマにルージュにチーク、イアリング、髪もうすく染めて飾りのクリップも……。若い女の平均的な姿だとは思うが、ボクにはとても理解できない世界の住人だ。一種の「武装」には違いない。外面でこんな調子なら、内面も推して測れるのかもしれない。食事は?読書は?運動は?……考え出すと、またため息が出そうになる。

 もし、ボクがハイヒールを履いて、ウィッグでもつけて、化粧でもしたら、おそらく1時間と我慢できないと思う。一種の「武装」に違いないが、一体、その目的は? そしてこれにかけている膨大な時間とおカネは? 

 最近は女ばかりか、若い男たちの一部も化粧やオシャレに夢中だ。サングラスやタトゥーやハットなどで「武装」する。つま先がとんがって上にそっくり返ったような靴も履きたがる。こいつらもまた、膨大な時間とカネを「武装」に費やしている。こういう男と先に見た女がくっついてどんなことになるのやら、といらぬことまで考えて、またまたため息になる。

 こういう若者とボクらおじさんは対極の存在。敵対せずに互いに存在を無視しようとする。「邪魔なんだよ」と思いつつ……。少しでも一緒にいたり、会話するなんてことは考えられないのだ。自分が老けたからだとは思う。自分たちだって、若い頃に男がファッションに凝る「ピーコック革命」なんていう風潮があった。でも、そういう「いつの世も若いものっていうのは……」的な了解だけですませることなんだろうか? 先進国が消費社会を成熟させすぎて爛熟に入っている(やがて腐敗に)とかいう論議にすべきことなのかはわからないし、どうでもいい。世間というのは、ムダなことに時間とカネを費やすようにできていると考えた方が良さそうに思える。生産的だとか、合理的だとかいうのは、観念の世界に少しあるだけのことで、リアルな世界は膨大なムダで成り立っているのだ!としておこう。

 電車から降りたボクは、妙に疲れていることに気づいたよ。ファ~ッ。