h.Tsuchiya

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歌のチカラはすごいかも

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 ボクは曲りなりにも物書きだから、使う語句には慎重になる。呑みながらいい加減に書きなぐっているのは、このブログくらいだ。たとえば「うた」でも、「歌」と「唄」と「詩」と「唱」を書き分ける。どれがどう違うかは、面倒だから書かない。過去の記事を見てくれれば何となく判ってもらえるかも。

 ま、それはともかく、表題のようなことを書きたくなったのは、早い夕飯の後で、ニュースをチェックしてからYouTubeを見たからだ。竹内まりあの「駅」、泰葉の「フライディ・チャイナタウン」、大橋純子の「シルエット・ロマンス」、鈴木聖美の「TAXI」、風の「頬杖をつく女」と来て、今、沢田研二の「カサブランカ・ダンディ」を聴いている。そう、昭和の歌ばかり。その前流していた
PERFUMEのアメリカ公演のライブとのギャップがあまりにも大きい。昭和と平成の間には、こと歌事情に関しては、とてつもなく大きな断絶があると思う。低能が、英語交じりのグダグダした歌をやりだしてから、一気にレベルが落ちた。歌から詩情が一切消えたのだ。純粋さも。

 これらの昭和ソングを聴いていたら、何だかチカラが出てきたのも不思議だ。週末から、もっと自分に自信を持って踏み出そうと決めた。色んなことがモヤモヤとあって、出口が見つからない気分がここ数ヵ月続いていたのだが、それもふっきれそうな気がする。と、ここで紹興酒をひと口。あれ? もしかしてこのチカラは酒精のせい? そうは思わないけど、そうかも……。どっちにしても、元気だと錯覚できるのは悪いことじゃないだろう。

 歌(SONGS)に、人を元気にするチカラがあるのは、民謡や軍歌や唱歌などでの例がいっぱいある。流行歌や演歌やフォークやポップスにだってそのチカラはある。まず曲のメロディ、リズムにそのチカラがあり、詩にそのチカラがあり、それを唄う人の声にもそのチカラがある。ラジオのチューニングみたいなもので、見えざる波長が、自分の中でシンクロし、増幅する。ノイズが相殺される……。こういうメカニズムを誰かがもっと分かりやすく解明しているんだろうが、今、ボクが思いつくのは、こんな単純なことでしかないけどね。
 

 そうこうしているうちに次の曲がかかった。朱里エイコの「北国行きで」、平浩二の「バスストップ」、拓郎の「落陽」、そして誰か知らない女性が和田アキ子の「古い日記」をカバーしている。いいね~。やっぱオジサン、オバサンたちとしか、本当の気ごころが通じないのも判るよ。「あの頃は、ハッ!」と。(ちょっとクレイジー・ケン・バンドが入っちゃた)。