h.Tsuchiya

My NEWS

桜の下に笑む人々集まりて

f:id:RIPEkun:20150329141402p:plain

 新宿御苑はうちから歩いて10分。先日の土曜日は気分よく晴れて桜も五分咲きになったようなので出かけた。
案の定、すごい人出で、長い行列。行列嫌いなボクは帰ろうかとひるんだが、辛抱して並ぶ。どこの国の言葉やらしれぬ人々の声も賑やか。「アルコール持ち込み禁止」の厳しいチェックを受けて苑内に入ると、芝生はもう一杯の人で埋まっていた。子供づれ、白人グループ、若いカップル、ジジババたちのグループ……。何だか皆幸せそうだ。そりゃあそうだろう。来たくても来れない人はたくさんいる。

 でも、一番満足しているのは、ここへ来て自分が幸せな状態であることをあらためて自覚した人たちかもしれない。人の幸不幸は無論相対的なもの。そして一人の気分の中でも幸不幸は交互に入り乱れているものだ。そうやあって花を見上げれば、花がj微笑みを返してくれるかに思えるはずだ。「花から幸せをもらった』と。そういう人々を眺めているボクまで幸せな気分になれる。こういうことに、古今東西は問わぬだろうし、花の種類も問わぬはず。
 桜ばかりがもてはやされるが、少し遅い白木蘭(白蓮)も豪華な花だ。レンギョウの黄色もいい、垂れ下がっているはしばみの姿も風情がある。花木が競うように咲く、この1~2ヵ月は、本当に気分がいい。

 たまたま、ワケあって、今年の桜を見逃した友たちよ、この先のアジサイやフジを見に行かないか? 3~4人分の弁当ぐらいボクが作るから、君たちはちょっと酒精をお願いしたい。山奥でも海辺でも、どこでもいいじゃないか。