h.Tsuchiya

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朝の鬱、夜の躁

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「誰もが~♪泣いてる。涙を他人に見せずに~♪」(浜田省吾『悲しみは雪のように』より」

 人は誰も、少しぐらいは心を病んでいると思う。躁鬱病なんて古今東西からあったはずなのに、健康志向の強すぎる現代人は、自分の心のアップ&ダウンを制御できないようだ。すぐに病名をつけてもらいたがり、すぐに薬を求め、それでも「治らないよ」と嘆く。

 ほぼ年中ノー天気のワシでも、躁鬱の症状はある。朝は鬱になることが多く、どうでもいいようなつまらないことをあれこれと考えてしまう。逆に夜は、酒の力もあるが、躁状態になることが多く、やらなくても良い行動をすることが多い。

 今のところ、それで誰かに迷惑をかけたりはしないのだが、夜に元気になって財布をもってあちこちでどうでもいいようなものを買い込み、翌朝、ほぼ空になった財布を見てグチグチと悔やむ。完全にバカ、マヌケである。

 生きている以上、人は無駄なことばかりして、無理な夢ばかりみて、ムラばかりの日常をすごす。それは愚かしい。でも、似たような人を見つけると、可愛いとも思う。ただ、その症状が悪化して、誰かが救わねばならぬこともあることも確かだ。ブルーマンデーの朝、通勤時間に電車に飛び込むなんてのは、その典型だ。こういう人はもう、自力では救えない。みんなでみまもらなきゃ。その予兆は、きっとあるはずだから、「あなたを愛している人のこと、想い出して!」といえば効果的かも……