h.Tsuchiya

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すべての人に「愛」を……?

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 昔の大河ドラマで、武将の兜の前立てが「愛」の字だと話題になった。でもこれは「愛宕権現」の意味で、「毘」が「毘沙門」信仰を示すのと同じ。決して現代風の「LOVE」ではない。クリスマスの時期になるとやたらと「愛」が安売りされるが、どうも日本人にはイマイチ意味不明、というか意味多すぎな言葉だ。「他者を受け容れる力」かな?でも、無条件じゃなくて、かなりきついフィルター越しのはず……う~ん、やはりわからん。だから、気軽に「好き」程度の言葉をたくさん使える人生、好きなものに囲まれる世界を望むぐらいが良い加減だと思う。(写真はUAの歌「LoveScene」プロモビデオから)

 たとえばフェイスブックには「いいね!」ボタンがあるが、これは「LIKE」ぐらいの軽さ。でも、誰かが死んだとかいうメッセージがあって、それに共感しても「いいね!」というのは、どうもなじめない。反対に、偏った政治的意見に「DISLIKE」といいたくても、それ用のネガティブなボタンはない。FBはあくまでキレイゴトの横糸だけで世界をつなぐ網(ネットワーク)である。人間の感情は、もっと経糸がたくさんある複雑さなのだが、現在のテクノロジーでは、それまでカバーすると収拾つかなくなるということなのか? それともあくまで商売目的のサイトなのだから、キレイゴトの枠内に収めようという戦略なのか……たぶん後者だ。

 そんな人の感情をネット世界で、少しでもカバーするには、やはりブログやHPみたいなものも必要なのかもしれない。問題は、そうした感情の発露、欲望をリアル世界に繋ぐためのコンセンサスと方法論だろう。今世紀の後半には、何らかの答えがみえてくるのかもしれないが、その頃には、ワシはもうあの世だな。世界中の人がたくさんの「愛」に満たされていますように……なんて白々しく言っておこう。