h.Tsuchiya

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心に残る冬の旅

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 誰にでも、いつまでも「心に残る旅」というのがあると思う。自分の場合で、季節を冬に限定して想い出すと、「ハハキトク」の電報で佐渡に帰った19歳の冬。当時あった夜行の上越線だった。葬式が成人式の日だった。暴風雪に閉ざされて新潟で呆然と船の航海待ちをしていた26歳の冬は離婚を決意していた。そして20年後、線路脇の灌木の葉の、南国らしい緑の濃さに驚いたのは九州に講演に行った46歳の冬。50歳の冬には函館から日本海・羽越線軽油で帰ろうとしたところ豪雪で秋田で3日間も缶詰になった。雪に埋もれかけたリンゴ畑が延々と続いていた……。次の冬の旅はどこだ!