h.Tsuchiya

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鬼が霍乱して思うこと

医者や薬とは無縁なまま、何十年も暮らして来た。珍しく鼻風邪引いて3日近くも、葛根湯だけ頼りに寝込んでしまった。独居老人が病んで気弱になる気分が少しわかった。でも、治ってみれば気楽が一番だわさ。

 そりゃ、弱っている時に、枕元でリンゴでもむいてくれて「だいじょうぶ?」なんてやさしく気遣ってくれるオナゴでもいたら、病気もすぐに治りそうな気がする。いやさ、病気の時だけじゃなくくても、そんなオナゴならいつも、いつまでもそばに居てほしい。……そんな甘い気持ちで、何度も結婚に失敗したワシは、さすがに、夢と現実の違いには気が付くようになった。そんな年中、やさしく気遣いするオナゴなんて、絶対いない。年間365日中、ほぼ350日は忍耐が必要な奴らばかりだ。(ちょっと暴言かな?)

 世間では、高齢者というとすぐに介護だとか、独居くらしのわびしさとかいう話にしたがる。それに漬け込んだ悪質なシニア婚活なんて際物の商売もある。これはかなり日本的な偏見だ。欧米ではもともと個人主義が徹底している。どんな暮らし方をしようが、その結果どんな事態になろうが、「それは自己責任」という考え方が基本にある。高福祉の国もちゃんと税金を払った上でのケアである。

 今日の小さなニュースに、大阪門真市の医師が調査した結果、多少の障害があっても一人ぐらしの方が、老人には生活満足度が高いという。これはすごくよくわかる。誰しも自分の暮らし方が一番楽なのだ。