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発見!石川さゆりの着くずし術

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 石川さゆりのファンには常識なのかなぁ? YouTubeで観ていて、この人、着物の帯〆を斜めにしていることが多いと気づいた。気になって探すとたくさんある。そうか、これが粋になり、色っぽさになっている。きちんと着るだけでなく、少しだけ崩すという演出だな、と理解した。

 着物はもちろんきちんとした着方がある。嫁入り前なら振袖で、結婚したら留め袖なんてのは、イロハのイか? だが、花街で生きる女たちは、あえて襟を大きく後ろに抜くし、片裾を持ち上げて歩いたりする姿も艶っぽい。羽織姿の八丁堀同心たちの着こなしもなかなかイキなもの。ヤクザなあんちゃんが、袖から抜いた腕をふところに入れて、胸のあたりに拳を見せて肩をそびやかす姿は「弥蔵を組む」という(野村胡堂『半七捕り物帖』)、急ぐ時の「尻っぱしょり」もあるね。

 着物は、柄や生地がどうだこうだ、帯が長いの短いのと、いうようなことに始まって、小道具から着こなしまで含めると、実に千変万化。いろんな雰囲気を醸し出すのがおもしろい。ガイジンの女性が、ついつい普段の癖で、合わせを左前にしてしまうのもよく見る光景だ。

 ワシも着てみようかな、まずは浴衣からでも……。