h.Tsuchiya

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新宿エイサーの劣化進む?

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 今年も夏恒例の「新宿エイサー」祭りに行ってきた。もう20年くらい前からエイサー好きになり、太鼓のリズム、三線の響き、舞手たちの美しい動きに生命力を感じてきた。理屈でなくいきなり体に入ってくるドキドキ感に鳥肌が立ち、涙ぐみさえした。

 でも、ここ数年、都内で行われるエイサーに首をかしげることが多くなった。参加しているのが、ほとんど都内の団体で、いわばエイサーの物まね集団が跋扈するようになった。小学生が運動会でやる集団演舞風かさもなければ、大嫌いなヨサコイソーラン風に過ぎない連中がやたらと増えた。祖霊への鎮魂という元々の思いなどどこにもない。外見だけの、猿真似だ。

 今年の新宿エイサーも20組くらいある中で、沖縄から参加したのは嘉手納南町の青年会だけ。やむなく彼らの演舞の時間以外はどこかで時間をつぶし、彼らの披露だけおっかけた。

 どうも年々この傾向が進んで、祭り自体が劣化しているように思う。それはたぶん、沖縄でもその傾向になっており、国際通りのエイサー祭りも劣化しているようだ。youtubeなどで、昔ながらの、沖縄の田舎で、盆行事として継承していたエイサーの記録を見れば、明らかに昔のものが良い。

 このままなら、来年は見たくない。精神を受け継がない、地方の祭りや習俗が劣化していく運命にある、何とか沖縄エイサーだけは、本土の弊風に影響されてほしくない。ガンバって欲しいなぁ。