h.Tsuchiya

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『エリナリグビー』の孤独

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ビートルズの『エリナリグビー』はストリングスとコーラスが美しい名曲だが、「孤独と死を歌った陰気くさい歌」(『夜のフロスト』創元推理文庫)でもある。結婚式でまかれる米粒を拾って暮らすホームレスの彼女と、屯する教会のこれまた孤独なマッケンジー神父が出てくる。歌詞は「この寂しい人々はどこから来て、どこにいるべきなの?」と繰り返す。でも、孤独は相対的なもの。「Lives in a dream」(夢見心地)で生きている彼女には関係ない。……結構、深い歌だよな。(写真はリバプールにある彼女の銅像