h.Tsuchiya

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人の臨終に立ち会う瞬間

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齢を重ねると、人の臨終に立ち会う瞬間が増えてくる。若い頃は人の死が怖かったし、目の前で「死んだ」ことが信じられなかった。だって、ついさっきまで曲りなりにも息をしていたし、眼を開けていたし、手も握って離さない。今だって体は暖かいのに……。なかなかすぐには泣けなかった。葬儀もすんでだいぶ経ってから、故人との想い出をあれこれ思いながら、一人で泣いた。今は、かなり親しい人が亡くなっても、もう泣かないと思う。「偲ぶ」心は個々人の中にあり、それはずっと失われないものだと思うようになってきたから……。