h.Tsuchiya

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椿をめぐるふたつの話

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(その1)春までは椿(カメリア)の季節。新潟市出身の小林幸子が唄う『雪椿』は、ヤブ椿が日本海側多雪地帯に適応した品種だ。また『寒椿」といういかにも冬っぽい品種もあるが、これは山茶花となかなか区別しにくい。わが故郷・佐渡は暖流に挟まれているせいなのか、実にたくさんの種類の椿が自生ないし栽培されている。有名な伊豆大島より種類は多いかも。島内には椿と名の付く地名も多いし、椿を画題にする画家も多い。椿油で天ぷらやカルパッチョを出す料理屋もある。納屋の片隅で油絞り器を見たことある。

(その2)実は、椿の話をしたかったのは季節とは関係ない。山崎ハコの「五木の子守歌」を聴いたからだ。半ばから歌詞はこうなる「おどんが打死(うっちん)だちゅて 誰(だい)が泣(にゃ)てくりゅきゃ 裏の松山 蝉(せみ)が鳴く」「おどんが打死(うっちん)だば道端(みちばた)いけろ 通る人ごち 花あぎゅう」「花はなんの花 つんつん椿 水は天から 貰い水」(意訳:自分が死んだって裏山の蝉が鳴くくらいのもんだ。死んだら道端に捨ててくれ、だれか通行人が花をくれるだろう。花は椿だろ、水は雨だな)。こういう弔われ方にはちょっと憧れる。遺書を書いておこうかな。

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