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爺本09 米村圭吾の『風流冷飯伝』

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 BookOffの100円コーナーで気まぐれに買った1冊。讃岐に流れてきた江戸のタイコ持ちと、地元武家の「冷飯ぐい」こと次・三男らが繰り広げる喜劇。ハイライトの将棋対決にちなんで、この本からいろんな将棋用語を教わった。千日手振り飛車、雪隠詰め、都詰め、美濃囲い、『将棋無双』……。編集屋根性で、藤井聡太の「神手」を分かりやすく解説した本を書かせるならこの人だなと思った。面白かったから他の本も買いに行って、計7冊読了。新潮文庫のシリーズは、藤沢周平の「海坂藩」と同じく架空の「風見藩」が舞台。話が全部リンクしている。『退屈姫君』のキャラが人気だったらしいが、『面影小町伝』だけ語り口も中味も変化??新潮社の編集担当との間に何があった?著者の人となりもよくわからん。ちょっと気になる人である。