h.Tsuchiya

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「やっつけ仕事」とビートルズ

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 このところ「大衆小説」の”底なし沼”にはまって数十冊読んでいるが、その話は後日。読んだうちの1冊がジェシー・ケラーマンの『駄作』(ハヤカワ文庫)。凄い題名だが、その粗筋も後日。原題『Potboiler』に注目。意味を知っている人はスラング通だね。ポットでお湯を沸かすのは日々の仕事、転じて「生活のためのやっつけ仕事(をする人)」の意味となり、読み捨て見捨てにされるような小説やマンガ、映画作品(作家)を指す。類語にはPulpfiction、Dimebook、三文小説、草双紙……等々。『Paperback wrighter』(ビートルズ)もそうだ。業界人なら誰でも気にする、言われたくない言葉だろう。そういえば、ビートルズがデビュー前から唄っていた『I Saw Her Standing There』は、EMIのプロデューサーだったジョージ・マーチンから「Potboiler」とけなされた。でもポールの詩の1フレーズをジョンがいじったことで劇的に良くなった(断言!)。実は、『Potboiler』と傑作(masterpiece)は、紙一重の差ではないかと思うことも多い。