h.Tsuchiya

編集と広報のお手伝い & My NEWS

小説家入門…スヌーピーを反面教師に?

f:id:RIPEkun:20180613230844p:plain

 誰かの本(池澤夏樹?)で、「本当は小説家志望のスヌーピーが、いつも『暗い嵐の夜だった』という書き出しで書いて投稿してはボツになる」という話があった。本当にその書きかけ小説を集めて1冊の本にもなっている。でもこのフレーズは、19c英国の人気作家ブルワー・リットンの『ポール・クリフォード』からのパクリ。こちらは死刑や流刑に反対する社会派小説で、明治初期に『父子奇遇・白浪艶話』として翻訳もされている。リットンは『ポンペイ最後の日』という作品や「ペンは剣よりも強し」という名言もある人だが、いつしか「悪文」の代表になり、サンノゼ州立大学英語科が1983年来主催する悪文コンテストの冠にもなっている。このコンテストは世界的にも人気で、日本でも「ハテナハイク」ブログでパロディ投稿を掲載している。また面白いのは、UCLA統計学者が文豪ディケンズの文と比較させるオンライン覆面テストをやったら、半分しか当てられなかった。つまり巧拙の差はないというのだ。……でも、小説家になりたければ、この『暗い嵐の夜だった』という書き出しだけは避けた方が賢明かもしれない。