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夏の今宵の「三題噺」?

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 連日暑い。今日の話題からトリビアネタを”飛び石”して”脳涼”してみるか……
①定番の納涼怪談。昔から有名なのが「牡丹灯籠」や「真景・累(かさね)が渕」。共に江戸時代の実話をベースに様々な変曲が生まれ、明治に円朝が怪談噺に仕立てた。「累」は、旗本・深見が金貸しの鍼医・皆川を殺したことで始まるドロドロ因縁の物語。⇒②現役落語家でこの「累が渕」が得意だったのが今日亡くなった桂歌丸。全編長い話なので省略して演じられることが多かったが、因縁噺のまとめ部分を円朝以来復活させたのは歌丸の功績。「累(かさね)」は殺された女の名前。「真景」は「神経」のことで明治の流行語。⇒➂実話の事件は下総国岡田郡羽生村(現、茨城県水海道市羽生町)で起きた。この地名「羽生」を「はにゅう」と読むのは北関東や長野・宮城に多い。今日、国民栄誉賞を受賞した羽生のルーツだろう。将棋の羽生(はぶ)は埼玉系だが、種子島屋久島に多いという。なお「羽生=埴生」の「埴(はに)」は赤土のことで、水銀土質(朱砂)か酸化鉄土質の地を指し、「入・丹・丹生・羽入」などの地名に残る。佐渡の「羽二生」は……わからん。噺はまだ「累」なるが、涼しいより疲れるなぁ~。