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爺歌27 父も「その日その日~のでき心♪」だった?

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 大正6年生まれの父が存命なら100を超えていた。佐渡・石名の冷飯食い(三男)が、番匠(大工)見習いから陸軍に入り、各地を10年転戦して終戦少尉で除隊。兄たちを追って佐渡・新穂へ引揚げ。臨時米穀検査員の仕事を見つけ、その後農林省技官に本採用。以来40年以上勤続、大きな過誤もなくワシと姉を育てた。こう書くと謹厳そうな印象だが、田舎芸者とにやついている姿や弥彦神社社殿前で佐渡おけさの衣装で賞状を持つ証拠写真もある。そう、ほどほどに”遊び人(軟派)”だったようだ。自分が親戚から「老いてますます父親そっくり!」と言われるようになり、すごく嫌だったが、この頃は「もっと一緒に遊び、呑みたかったなぁ」と思えるようになってきた。そして一緒に唄いたいのが戦前からのこの曲『侍ニッポン』。「その日その日~のでき心♪」という歌詞が秀逸。人生すべて「でき心」というわが家系のDNAを互いに笑えたのに……。今年は十三回忌だった。