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爺歌30 「ロニオリン」と聴こえたアチャラカ歌謡

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 坂本九ダニー飯田の「パラキン」に入って唄った『悲しき60歳(ムスターファ)』など、1960年代はアチャラカ歌謡つまり外国の歌を訳して日本人歌手が唄うのが大流行。中でも飯田久彦ルイジアナ・ママ』は出色。「♪さあさ陽気に騒いで踊ろう♪ジルバにマンボ、スクスク、ドドンパ、チャチャチャ、踊ろよロックンロール♪」なんて歌詞は原曲にはない。加えて飯田の滑舌が悪いから「from New Orleans」が「ロニオリン」に聴こえたのはワシだけではなかった。後の懐メロ系番組では意識的にはっきり発音したと当人の弁。なお、この超訳をやったのが漣(さざなみ)健児。正体は楽譜出版で『ミュージックライフ』の発行元シンコーミュージック”専務”の草野昌一。他にも、ステキなタイミング、L-O-V-E、可愛いベイビー、オブラディ・オブラダ、悲しき街角、悲しき片思い、子供ぢゃないの、砂に消えた涙、すてきな16才、ヴァケーション、ジョニーエンジェル、シェリー、電話でキッス等々がある。同社でアルバイトしてた「みナみカズみ」こと安井 かずみのも含めたらもっとある。でも草野は本業で浜口庫之介と組んだ原盤ビジネス(『バラが咲いた』など)を日本で初めて創業した人。(大滝詠一とのラジオ対談『スピーチバルーン』に詳しい)。この超訳系歌謡の系譜は、岩谷時子の『愛の賛歌』などにつらなるのだから、罪より功の方が大きいかも。……よし今夜も「♪ビックリ、ギョウーテン、ウチョーテン♪ ロニオリン」と唄ってみるか!