「1976年、ある若者が自分の愛車を売った。2人の子連れ女性にプロポーズするために。以来40年、彼は良き父であった。そして今日、成長し結婚した娘たちは父親にある贈り物をした。それは、かつて彼が愛したのと同じ1973年型のシボレー・コルベット・スティングレー」……でも、すぐに渡したわけではなかった。孫を含めた家族で近くの駐車まで散歩に行くと、誰かのコルベットが停めてある。「昔、ワシもあれに乗ってたんだよ」と愉し気に懐旧談をした後で、立ち去ろうとする彼に、老妻がカギを渡す。「なんだこれ、意味不……」と言いながらやっと”仕掛け”を理解して老妻と長～いハグ。そして家族も拍手。……この手のホーム動画はネットにたくさんUPされているが、ワシは、この不器用そうで実直そうなのっぽの爺さんの姿にグッと来た。動かした途端に20歳は若返って見えた。「若気のいたり」も齢とると宝物になるのかも。
