h.Tsuchiya

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爺歌36 雪降る夜は「じょんがら節」でも

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 今年の津軽富士・岩木山は初雪が遅かったらしい。冬の津軽に似合う歌はやぱり「じょんがら節」。越後瞽女(ごぜ)の三味線が北前船で伝わったともいうが、バチを叩きつける強さと早い捌きが独特で、高橋竹山吉田兄弟はなわちえ、上妻宏光らのコンサートで知った人も多いかもしれない。それにしても「じょんがら」とは変な名前。戦国時代、落城に抵抗した和尚・常椽の亡骸を河原に供養し歌物語にして語り継いだことから「じょうえん・がわら」=「じょんがら」との説がある。(なお石川・野々市の「じょんから」は無関係)。また今の弾き方のルーツになったのは「仁田坊」という盲目の僧侶。彼をモデルにしたアニメが『Nitaboh』でYouTubeで観られる。歌入りでは細川たかしの『望郷じょんがら』も良いが、ワシは長山洋子『じょんがら女節』が好き。共に、ジジババでも唄える曲であることが不思議。今度、聴かせてあげるからね。ムヒヒ……(笑)