h.Tsuchiya

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爺本20 明日は『或る日の大石内蔵助』でも

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 「♪時は元禄十四年十二月十四日♪」と来ると、どうも落ち着かず毎年『忠臣蔵』ネタをブログやFBに書いてしまい、さらには近所のカラオケスナック『高樹』で『元禄名槍譜』を延々とうなって(1曲8分以上!)顰蹙を買うことを繰り返してきた。とくに好きなのが、勝手に我がご先祖と敬う旗本・土屋主税逵直(みちなお)の話。吉良邸隣家の土屋が、提灯を高々と掲げて浪士を応援した。(これは史実らしい)。が、今年の「義士祭」は自粛し、代わりに、芥川の短編『或る日の大石内蔵助』でも読み直そうと思う。事件後、細川家に預けられて切腹までの日を過ごす大石の心境を描いたもの。一部は細川家用人の日記を踏まえたらしいが、所詮「近世人」芥川の細すぎる神経を経た創作で、自分はあまり感心しない。井上ひさしの『不忠臣蔵』の方が面白い。……写真は、今年の長浜曳山まつり・子ども狂言で演じられた歌舞伎ネタ「土屋主税」の場面。今どき『忠臣蔵』なんて……ネェ。ま、子どもにはお遊戯なんだけど。