h.Tsuchiya

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ほぼリアル「就老(就活老人)日記」(その14)

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 自分が就活を始めのは、今回で2回目。両親の介護と看取りを終えて再上京したものの、”本業”の編集やライターの仕事には、すぐには復帰できなかった。それも当然、9年も離職していた間に業界の人脈は枯渇していたし、自分の会社は存続しているが、経営を譲ったのに、その顧客を取るのは道義に欠ける。5年前、止む無くリクナビで「編集・ライター職」希望として登録したところ、意外とすぐに某出版社から声がかかった。そこは小さなコマのパブ記事を集めた月刊情報誌を出しており、家からも歩いて行ける場所にあった。入社試験は、あるサプリの記事を規定の量と時間で書くというものだったが、バイトとして即に採用。残業なしで月20万弱。ほぼ半年やって重宝がられたが逃げるようにして辞めた。社内の空気が最悪だった。傍で営業が電話攻勢する合間に、トップの女社長の下品な怒声が響く……。この間に、「復帰」の話が伝わってフリーの仕事ももらえるようになったせいもある。……しかし本業の”生涯一売文屋”の道はなかなか難しい。この冬、まだ4本しか書いていない。それに後進に活躍して欲しい気持ちもある。……かくして根本から大きく転進したくなって、「就老」生活に入ったのである。