h.Tsuchiya

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ほぼリアル「就老(就活老人)日記」(その18)

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 左の写真。毎朝6時半、地下鉄四谷三丁目のホームベンチでコンビニパンを食べて電車を待つ爺さん。私に酷似していると思う人もいるかもしれんが、「これは私ではない(マグリットce n'est pas la mienne)!」 彼は、ワシと同じ会社で業務に就いているAさん(推定73歳)。毎朝、ここで出くわす。住まいも近所の大京町。勤務に向かう時から制服の防寒服を着ているが、さすがに勤続5年のベテランで、腕章とモール(笛付き肩紐)は付けていない。たぶん現地で装着するのだろう。
 Aさんは、休日には近所のVeloceかMORIVAにコーヒーをのみに行くというところも同じ。ワシと違うところは、まず、ホームで飲食はしない。三ちゃん帽はかぶらない。腰も彼ほど曲がっていない。しかし彼は持ち家。……なんで働く必要があるのか、詳しく聞いたことがない。それより、一種の近親憎悪で、なるべく目を合わさないようにしているが、今日は見つかって、「この前、大久保の現場で一緒だったね」と言われた(事実)。
 Aさんだけではない。朝早い電車で、でかいリリュックかついで頑丈な靴を履いたジジイは皆、同業者である。町に出ればあちこちで工事。そこには自分の分身がウヨウヨしてる。……「これは私ではない」といくら叫んでも、証明する方が難しいくらいの微細な差異しかない。さて、どうやって、分身を出し抜くか……