h.Tsuchiya

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ほぼリアル「就老(就活老人)日記」(その21)

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(「ツゲサン的日常」を観察した)
 「ツゲサン」は、漫画家つげ義春に少し似ていたのでこちらが勝手につけたあだ名だ。彼は毎朝10時にママチャリで某マンションの掃除に通ってくる。まず「居室」?のカギを開ける。外部階段下に作られた畳半分ほどのスペースは、モップやホウキなどの物置を兼ねたもの、ひっくり返したバケツが彼の椅子らしい。まず元栓を捻りバケツに水を溜める。最初の仕事は玄関部分だけのモップ掛け。チャチャっと濡らして終り、次にホウキと塵取りを下げて建物の周囲のゴミを拾う。一巡りしたら、水手袋してモップを洗い、最後に周囲にホースで水を撒いた……ここまでの作業に約50分。一つ一つの動作が緩慢、決めた手順で作業したいようだ。居室に入ったツゲサンは、ステンレスポットのお茶をゆっくりと一杯だけ呑み、外に出て、ビルの陰からやっと射し込み始めた陽に向かって日向ぼっこ。10分後、ツゲサンは帰っていった。……実は自分もマンション清掃の仕事に応募し、現場まで面接に行ったことがある。「一人でじっくりできるお仕事で~す💛」に釣られた。だがそこも同様の居室だった。これでまず「人間扱いじゃない」と感じて引いた。ビル清掃のようにシステム化されていない。楽なのはすぐわかったが、半日以下4時間分しか仕事がない。1時間で終えたツゲサンは時給ではないようだ。……この仕事に就ける人は、感じず、考えず、周囲に関心を向けない=「ツゲサン的」性格でないと無理のようだ。生来、野次馬のワシには端から向かぬとやっとわかった。