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「尾籠(びろう、おこ=痴)」な芸名

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 落語などで下品なふざけ噺をする前に「びろうな話ですが……」と断りを入れることがある。下品でふざけていることは「おこ(痴)の沙汰」ともいう。「おこ」に当て字して「烏滸」「尾籠」となるが、後者が音読みされたのが「びろう」だ。びろうな落語の一例だと、知ったかぶり和尚が医者との対応で間抜けぶりをさらけ出す「てんしき(転失気)」がある。「てんしき」とは「おなら」のことだった。盲腸の手術後「おなら」が出れば手術成功なんていったもんだけど、こんな”専門用語”は金馬(三代目)の噺を聴くまで知らなかった……。その「おなら」に絡む「びろうな芸名」があることも最近YouTubeで知った。小津の映画『晩春』(1949)は、原節子が「紀子」役で出るシリーズの1作目。そこに親戚の元気な男の子が出てくる。小津もの常連の「突貫小僧」かと思ったら違った。その異父弟で芸名「青木放屁」とある。いくらあだ名がブーちゃんでも「放屁」はひどいと思うが本人は平気だったようだ。……「おなら」(fart)はどこかユーモアがある。”ブーブー・クッション(whoopee cushion)”が懐かしい。それを芸名にしたのが『天使にラブソングを』などの女優ウーピー・ゴールドバーグだった!まさに「ヘェー(屁)」三連発でしょ。……最後っぺ話。ワシの祖母は、おならをすると、いつも「あらっちゃ、こりゃ持って帰れん落とし物したっちゃ」ととぼけた。