h.Tsuchiya

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「偶然/必然/蓋然」はどう違う?

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 交通警備でよく遭遇するのは、「たまたま信号を見落とした車」とか、「偶然、路地から飛び出した自転車」である。それは「偶然」だ。その信号無視の車同士が同じタイミングで交差点で出くわしたり、自転車の前に歩行者がいたら事故になる。これは「必然」だ。……だが、ヒトが信号を見落とすことや、路地から自転車が飛び出すことは、いつもあることではなく、何らかの確率でしか生起しない。さらに、それが事故に繋がることも確率である。こういう性質の現象を「蓋然性」という。ちょっと哲学っぽい語だが、「蓋(けだし)」は、「もしかすると。あるいは」の意味がある。……こんな難しい言葉を、歌詞に織り込んでいる3人組の若モンバンドが「ユニゾン・スクエア・ガーデン」だった。『シュガーソングとビターステップ』という曲の中で、「♪蓋然性合理主義の正論に揉まれて♪僕らの音楽は道具に成り下がる♪」と唄う。意味はどうやら、「こういう曲にすると(あるいは)売れるからという意見に従ったら、音楽は商売道具でしかない」と言いたいらしい。この部分では両手の指を突き出すポーズをする……昔から、若モンバンドの一部は、こういう難解な歌詞を好む。所詮、表面的な幻惑と衒学だけどね。