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爺歌47 「踊(り)子」3世代

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 カラオケで「おどりこ」と入れると3通りの歌が表示される。まず三浦光一(1928年生)の『踊子』(♪さよならも言えず、泣いている♪)。これは川端康成の『伊豆の踊子』がベースになっている”文芸歌謡”だ。1957年(昭和32年)の曲だから、唄う人はもうジジババだけ。人気があって今でも唄われるのは、村下孝蔵(1953ー1999年)の1983年の曲『踊り子』(♪答えを出さずに、いつまでも暮らせない♪)、これは舞台ダンサーとの愛の破局がテーマ。でも歌詞が「写真をばらまいたように 心が乱れる」とか洒落ているし、『初恋』もヒットさせた彼を偲ぶ人がすごく多いのだろう。そして最後が、1999年にリリ―スされた下田逸郎(1948年生)の『踊り子』(♪恋の終わりは いつも同じ だけど今度だけ違うの なにかが♪)。恋=人生を「踊り」に見立てて女視点で別れを詠っている。良い曲だし、”吟遊詩人”下田は音楽界でもシンパが多いのに、リクエストして唄う人はごくわずか。……全部、好んで唄うのはワシぐらい(笑)
 送り仮名の違いはあるが、ともかく「おどりこ」という曲名は3つの世代に登場している。その時々の時代の波動で、フワッと浮かんだのだろう。だが、「踊り子」という日本語は死んで「ダンサー」だけになる気もする。あじけないけど……。