h.Tsuchiya

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ほぼリアル「就老(就活老人)日記」(その26)

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(ちょっとマニアックな「カタコウ」の話)
 交通や雑踏などを扱う「2号警備」で頻出する用語に「カタコウ」がある。何だソレ?……運転する人なら「片側交互通行」と書けばわかるだろう。道路工事などで片方の車線を止め、空いている車線を交互に通すアレだ。待つ身になると苛立たしいが、流れを捌く方はけっこう大変。……じっと佇む「立哨」とは真逆の、機敏かつ的確に合図を出し続けなければならない。車の流量や信号間隔などを読み取るのも大事だが、これは2人以上でやるので呼吸の合った連携プレイが最重要になる。旗ないし誘導棒を使って対角線上の相手と、「止めて」「流して」の合図を交互に送るのが基本。……先日は2日続けてこれをやった。歩道も車道に迂回させるケースだったが、一日目はひどく疲れた。組んだのが、腰の曲がった爺さん2人。この2人の動作は緩慢だし、こちらの合図を見てないことも多い。誘導棒の振り方もまるで線香の火を消すようような仕草。ほとんど一人の判断でやるしかなかった。これは「管制」のミス。「そういう現場とは聞いてなかった」。2日目は、急きょ、慣れたベテランが派遣されて来て、こちらは円滑に終了。「3ヵ月目にしては上出来だ」と褒められたワシは、小学生みたいにすなおにうれしくなり、帰りに「牛鍋」大盛にしちゃった。……簡単なんだが、ミスって死んだ人もいる。侮れない。