h.Tsuchiya

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今さらながら、「葛飾柴又」デビュー

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 今まで一度も足を向ける機会のなかった「柴又」に友人と出かけた。柴又はすっかり「渥美清=寅さん=山田洋次」の町になっていて、少々辟易。「寅さん」シリーズはYouTubeで全部見ており、5回もマドンナ=リリー役をやった浅丘ルリ子との共演ものだけ贔屓している。……行きたかったのは、まず「帝釈天」題経寺の彫刻ギャラリー。10の壁面に、「火宅」だの「普賢」だの仏教説話が緻密な浮彫で彫られている。併せて拝観できる庭園が良かった。不思議だったのは、ご本尊の帝釈天板図像(伝・日蓮作)。普通の帝釈天は四天王を束ねるくらいだから威厳がある美男子なんだが、ここのは妙。どうしてこんなマンガっぽいキャラなのか説明がない。……次に、草団子を歩き食いしながら江戸川の堤へ。広々してうるさい規制もない河原、ここだけは葛飾区民がうらやましかった。……渥美清について付け加えると、この人はやっぱり舞台芸人。関敬六なんかとアドリブお色気コントやったり、『夢であいましょう」で司会の中嶋弘子をからかったりしているのが一番だと思う。TV版の『大番』や『泣いてたまるか』が「寅さん」芸に繋がったと思う。山田洋次は人生論めいたことを語るようになってからは彼の映画はどうも見る気がしない。