h.Tsuchiya

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爺歌57  『ティファニーで朝食を』とジャップ

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 1961年公開でA.ヘップバーン(発音はヘボン)の代表作でもある『ティファニーで朝食を』(トルーマン・カポーティ原作)は、その主題歌『ムーンリバー』(ヘンリー・マンシーニ作曲)を彼女自身が唄っていることで素晴しい出来上がりだった……だが、たった一つ残念なのは、ミッキー・ルーニーが演じた日系アメリカ人の「ユニオシ」(変な日本名)が、ステレオタイプで偏見に満ちた日本人像(黒ぶちの眼鏡、出っ歯、低身長)だったこと。……当時、アメリカの人種差別問題は未解決で、マイノリティに対する際どいブラック・ジョークが囁かれることはよくあったが、今日ではアメリカ映画史上、最も残酷で恥ずべき表現の一つと見なされている。……ミッキー・ルーニーには生涯を通して、差別主義的なイメージとスティグマ(stigma:恥辱、汚名、烙印)が付きまとい、俳優としての地位を維持するため、繰り返し釈明と弁明をした。ルーニー自身「当のアジア人である中国人からも称賛された」と弁解している……今では、絶対許されないだろう。……主観だが、『ムーン・リバー』はアンディ・ウィルアムスの方がやっぱり上手い!