h.Tsuchiya

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爺歌60 令和最初の「神田祭」と『お祭りマンボ』

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 日枝神社の「山王祭り」と隔年交互に開催される神田明神の「神田祭」が9日から始まっている。鳳輦(車付き)と神輿と飾り山車が見られるのは今日10日の「神幸祭」。それらが合流するのは夕方4時半ごろの日本橋三越前……ということで、急に休みが取れた今日現地に出かけた(展覧会の帰り)。鳳輦の行列は、ちょっとした「時代祭」。風船で作った「大江山酒呑童子」の首山車も悪くなかった……帰りがけ、日本橋の彫刻に灯が灯り、新潟・第四銀行東京支店の小さな物産コーナーで笹団子を気まぐれで買った……ひばりの『お祭りマンボ』(1952)はこの「神田祭」が舞台だろう。だから銀座線・神田駅の発車メロディにもなっている。軽快なマンボリズムの歌が、後半、「家を焼かれたおじさん」と「ヘソクリ盗られたおばさん」の哀しいスローな話になってオチが付く……歌詞の中で、今の人に分かりにくいのは「火事は近いぞスリバンだ♪」のところだろう。町内ごとに火の見やぐらがあって半鐘がぶら下がり、火事が起きると消防団の人がこれを叩いていたのを知る人はジジババ世代。この叩き方で火事が近いとか大火とかが判った。遠ければカン(ないしジャン)、カン(ジャン)と一つづつ。火が迫っているとカン・カン・カンの三連打。鐘を擦るように打つから「擦半鐘」(スリバン)と言った。そして鎮火すればカン(ジャン)となる。ここから「すべて灰に帰した(無駄になった)の意味で「おジャンになる」との言い方でできた(wikiっぽいけど)……明日の「神田祭」は神輿勢ぞろい。元気が残ってたら明神まで行ってみるか。