h.Tsuchiya

My NEWS

爺本24 喫茶「poem(ポエム)」と永島慎二

f:id:RIPEkun:20190522205448p:plain

 今日の現場は高円寺。昼飯後に歩いていたら懐かしい店に遭遇。喫茶店の「poem(ポエム)」だ。この店ではないが、学生の頃このチェーン店によく通った。焙煎豆を挽きドリップで淹れるコーヒーはちょっと高級感があったが、来てる客は同年代の貧乏学生や彼の描いたような『フーテン』がほとんど。サンドイッチやカレーは手が出なかった。……この店のことを知ったのは永島慎二の漫画『若者たち(黄色い涙)』だった。出世作の『漫画家残酷物語』も面白かった。当時、同世代のリアルな暮らしを描いた漫画は『ガロ』『COM』一時期の『アクション』ぐらい。永島は自分よりひと回り年上だが、絵がモダンで、斬新なアイデアがあり、描く若もの像にも共感できた。……ところで、ワシら世代を『マガジン』だけで語るのは偏っている。もっとたくさん多種読んでた(音楽も映画も)。溢れる情報の欠片から光るものを見つけて結び付けて面白がった。だから永島の世界観とバンドのハッピーエンドの世界観が響き合うのも納得できる……永島自身は80年に大麻で捕まって以来、大した仕事はないと思う(2005年死去)。でも、このままだと埋もれてしまうなぁ。『若者たち』はKindle版でタダで読めるんだが……