h.Tsuchiya

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過去最大?の「クリムト展」に行ってきた

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 都美術館で開催中の「クリムト展」に友人M君夫妻と出かけた。彼やフェルメールゴッホなどはいつもどこかでやっているが、”過去最大”と謳い、
ウィーンのベルヴェデーレ宮オーストラリア絵画館が企画しその所蔵品が出るというので期待した……構成はバイオグラフィカルになっており、その生い立ちから分離派以降の彼らしい作品への移行などを丁寧に解説。おかげで判ったこと3つ。1:家業が彫金師で彼ら兄弟も彫金を仕事にしていたこと。2:ウィーンの富裕階級がスポンサードして多くの装飾や肖像画の仕事を得ていたこと。3:決して美男子じゃないし結婚もしてないのに14人も子供を作るような女好きだったこと……展示の目玉は『ユディトⅠ』と『ヌーダ・ヴェリタス(裸の真実)』、べートーベンの第9をフィーチャーした壁画の復元。でも、女性の幼児期、女性期、老女期を1枚に表現したものも良かった。ただ、教科書などでよく知られる『接吻』『ダナエ』『生命の樹』などはない……観終えてあらためて思ったのは、クリムトは、芸術家・画家というより、工芸家・装飾家だったということ。その装飾のアイデアに当時欧州を席巻したジャポニズムの影響を受けたというのは、間違ってはいないが、日本人向けの解説だと思う。もっと色んな要素が入っているからだ……M夫妻との美術展行のオマケの愉しみは昼食。今日は広小路のトンカツ屋「武蔵野」でロースカツ定食(1000円也)。暑かったけど眼福&口福な半日だった。