h.Tsuchiya

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ほぼリアル「就老(就活老人)日記」(その35)

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俺のやりかた

(「これが俺のやり方♪」ってことかぁ~?)
 男っていうのは、死ぬまで心のスミに小さな火種を持っているのかもしれない。そう感じたのは、いい歳した70過ぎの警備の爺が、つまらないことで意地を張ったり、大声でわめいたりするをたくさん見たからだ……爺Aは、作業車の斜め向かいに宅配便の車が止まったのを見て、いきなり「そんなとこに止めるな、バカ!」と怒鳴った。いきなりこう言われたら誰でもカチンとくる。道の真ん中で「そんな言い方ねえだろう」「気づかないなんてプロじゃねぇ!」と口喧嘩。割って入って納めるのに疲れた……爺Bは、片側交互通行で手抜き誘導。そのためこちらから行く自転車と向こうから来るトラックがあわやぶつかりそうに。これを足場の上から見ていたトビ職長が「アブねぇじゃねぇか!」と注意。それに対して爺B「危なくねえよ! 俺が仕切ってんだから口出すな!」と反論。監督から「すぐ帰れ」と命ぜられた……爺Cは、新現場入場時、書かねばならぬ登録書の書式が「警備向きではない!」と現場の女性副監督に文句。「今日は初日。書類も未整備だから、今日はこれで間に合わせて」と説得されても、「おめえなんかに何が判る!本社に問い合わせろ!」とエスカレート。こちらの管制チーフが謝りに来る騒ぎになった……3人の爺に共通するのは、「俺には信念がある。これが俺のやり方だ」と、マッチの『ギンギラギンにさりげなく♪』みたいな情念……心の火種を消してはいけないが、それを制御する経験知を培っていなくてはならない。こんな70爺には、ゼッタイになりたくない!