h.Tsuchiya

My NEWS

爺歌66 葛城ゆき『ボヘミアン』から広げて

f:id:RIPEkun:20190628203304p:plain

ボヘミアン

 70年代の『ボヘミアン』の意味は、「常識・因習・伝統にとらわれない行動・生活・服装をする人。 特に、芸術や文学を志して、そういう生き方をする人」だった……だが、元々はフランスに住むチェコボヘミア地方から流れてきたジプシーの意味。「放浪」しながら音楽や曲芸を見せて投げ銭を稼いで暮らしている……浅黒い肌の人が多かったためか北インドからチェコ経由で流れ込んできたと誤解された。かれらの自称は「ロマ」。欧州各国で呼び名も違い、被差別民族的意味もある。大昔、ルーマニアの奴隷階級の系譜もある。政治的には複雑……で、標題の歌だが意味は70年代っぽい。もとは彼女の持ち歌ではない。1983年に飛鳥涼井上大輔が大友裕子(写真左)に提供した曲をカバーしたものだ。大友の唄い方は葛城ほどハスキーでもないしパンチもなくて優しい。ヒマなひとは聴き比べてごらん。今年70歳なのに声が出るのはすごい! これをカラオケでチャレンジするアホなジジババがいるが、咳込んでしまうのが……なお「にわかファン」が増えたクィーンの『ボヘミアン・ラプソディ』は、人を殺して逃げようとする若者の泣き言(狂詩曲=ラプソディ)。この場合の『ボヘミアン』は、曲調がコロコロと「自由奔放」に変わるからなんだろう。だからさ、あんたにゃ、この曲もカラオケでは無理だってば!