h.Tsuchiya

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爺歌68 竹内まりやの『駅』が沁みる季節

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 『SEPTEMBER』とか『不思議なピーチパイ』などを唄う様子から普通のアイドル歌手だと思って気にもならなかったのが竹内まりや。だが、この1~2年、彼女の『駅(AFTER YEARS)』(1987年)を何度か聴くうちに印象がまるで違ってきた……「見覚えのある♪レインコート♪……昔愛してた あの人なのね♪」が出だし。駅で昔の彼を見つけたが、声もかけられなかったというありがちなエピソードを、ショートムービーのようにドラマチックに仕上げた曲。とくに気に入っているのは、「改札口を出る頃には 雨もやみかけた♪この街に ありふれた夜が やって来る♪」……雨上がりの駅前にやってくる「ありふれた夜」ってどんな夜だろう? 今の彼とすごす平凡な日常か?……この人は才女である。高校時代留学経験もあるから英語はまとも。旦那の山下のサポートもあるが、子育てで休業してから2000年代になって復活。作詞・作曲の才能も開花し、デビュー40周年の去年3月には芸術選奨文部科学大臣賞(大衆芸能部門)を受賞している……皆さんも、ともかく聴いて「しみじみ」してください。曲を提供された中森明菜岩崎宏美のカバーもそれぞれに良いよ。