h.Tsuchiya

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歴史の常識にも賞味期限?

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 今の子どもが習う日本史の教科書では、大化の改新が645年から646年になり、鎌倉幕府成立が1192年から1185年に、最古のお金は「和同開珎」でなく「富本銭(ふほんせん)」になったとか、聖徳太子厩戸皇子と表示するしないと論議されたりして、「フへー」となった……先日ネットの「現代ビジネス」(9月3日)で、本郷和人という学者が歴史的人物の名前の「読み方」も色々に変化しているという話を書いていた……例:父・後醍醐帝の息子で鎌倉幕府を倒した大塔宮護良親王は「だいとうのみやもりなが」ではなく「おおとうのみやもりよし」と読むのが今の学説……以下同様に、応仁の乱の主要人物である畠山義就は「はたけやまよしひろ」、信長の次男だがダメ武将で秀吉に降った織田信雄は「おだ(おた)のぶお」、出羽山形の猛将・最上義光は「もがみよしあき」、大坂の陣に出たまま行方知れずになった武将・明石掃部守全登は「あかしてるずみ」、忠臣蔵大石内蔵助良雄は「おおいしながかつ」……余談。人名ではないが、頼朝が平家を追い返した「富士川の戦」は「ふじかわのたたかい」、「松阪牛」も「まっさかうし」と濁音にならない等々。これは学説というより現地の読み方が主流になった例だな……常識、教養、ウンチクなんてものは、普遍でも不変でもなく、時代と共に、墓の下に埋もれていくもんなんだなぁと実感。戦前の人の中には「神武」以来の120人以上の天皇の名前を暗誦する人もいたが、今や絶滅種……ワシらの頭の中身も賞味期限がもうすぐ切れる。ま、それでいいんだけどね。どうせ、クソみたいなものしか入っていないから(笑)