h.Tsuchiya

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調べたら愉し!01 アブラだらけの噺

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あぶらの噺

 トンカツを食べに行くと「ロースかヒレか」と聞かれることがある。自分は断然「ロース派」。でも差しの多い牛肉や鮨のトロやサーモン、エンガワは邪道だと避ける。矛盾しているが豚肉だけは絶対あの脂身が旨いんじゃん!……豚の脂身はラード、牛脂はヘットだが、食の国中国ではどう使い分けるのかと気になって調べた。すると、牛と羊(さらに馬)の脂身は「肥」で豚と鶏は「腯(とつ)」(にくづきに盾)と書いたものがあった。さすが「四つ足で食べない物は机と椅子だけ、二本足で食べない物は両親だけ、空を飛ぶ物で食べないのは飛行機だけ、水中に居る物で食べないのは潜水艦だけ」(広東人への評)と言われるだけあるね……でも実際には脂や肥だけを使ってるようだが、魚の脂についてはまだ分からない。ついでにアブラ関連で調べると、肉の脂を絞ったペースト状のは「膏」。また植物や鉱物から抽出し常温で液体のものは「油」と使い分ける。ま、これは「軟膏」とか「サラダ油」とかで定着しているから無問題ね……で、「脂肪」だが、「脂」は動物性のあぶらとか植物のヤニ成分のこと、「肪」も同じく動物性のあぶらのこと(なぜ同意語ダブル?)。中国語でも「脂肪(チーファン)」「脂」だけなら「肥った」の意味も。その点、英語もfatとかfattyだから近いかな……あ~っ、トンカツ喰いたくなってきた。「東坡肉(とんぽーろ)」もいいなぁ……