h.Tsuchiya

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調べても分からん「あくせく」の噺

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あくせく

 いつもせわしくしている様子を否定的に「あくせくする」という。変な日本語だと思って語源を調べたら「齷齪(あくそく)」と書くそうだ(歯ヘンの2文字連続が怖ろしい)。「歯と歯の間が狭く詰まっていること」で、転じて「小さい事、細かいこと」の意味になり、それが「心が狭いこと、小さな事にこだわる」意味になったのだという……ンンン、疑問。なんで「歯と歯が詰まっている」とペケなんだ? 歯並びが良いってことじゃないのか? 楊貴妃みたい美人を「明眸皓歯」(お目がぱっちりで歯が白い)というではないか。それとも古代中国では、少数民族の風習のように歯をヤスリで削って「どう、きれい?」とやっていたのだろうか。まるでレスラーのブラッシーじゃないか(古いな!)……それともこれは「乱杭歯」とか「味噌っ歯」「八重歯」ってことかな?……実はワシも歯並びが悪い。前歯が逆ハの字にひん曲がっている。おまけに虫歯だし歯肉が退縮してスカスカ……「♪口元から虫歯がきらり♪」(さだまさし『雨やどり』)でも惚れて結婚してくれる女の子はいるようだが、歯抜けのフガフガ爺さんでは無理。ともかく、疑問は解けぬままである。ま、あくせくせずに、そのうち物知りが教えてくれるのを待つわい。