h.Tsuchiya

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好好!”村民”総出動的散歩(サンプ―)

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 休日出勤。立哨しながら河原の土手を散歩する人々を観察した。5分間に、特定の区間(矢印)を通過する人々の数を数えた。昼下がりの2時と同45分の2回で、各65人と62人だった。平均60人として1時間720人。朝8時から夕方6時まで10時間人出があるとすると7200人。でもほぼ全員往復しているようだから正味は3600人。この町の人口の約半分であり、わが佐渡島の村民(旧新穂村)全員に相当する。”村民”総出の散歩だ……こういう遊びを「考現学」というが、始祖は今(こん)和次郎だと本に書いたが、その今が「自分以前に坪井正五郎博士がいる」と言っている。この坪井博士、めちゃくちゃ面白そうなんだが、その話題はまた、今度ね……本題は「”村民”総出の散歩」である。別に「3密」でもないこの光景を、自分はとても微笑ましく気持ちよく観ているが、心配なのが”コロナ・ポリス”だ。「外出を自粛してない連中がいる!」とその筋にチクる連中。戦時中に「灯火管制だ、バケツリレーだ、配給だ」と大義を盾に荒ぶっていたのもこういう連中じゃないかと思う……だが、他人ごとじゃない。我ら小人は誰でもウザいヤツ(annoying)にいらだち、腹を立てるが、実は自分だって「ポリス的なウザさ」を発揮するかもしれない……人は不寛容な生き物であることは映画『イントレランス』(1916年)が描いている通り。「寛容」という徳目は意識して身につけるほかない。論語的な「大人(ダーレン)」になれるかどうか……この陽春は、自分への問い返しが続く季節なのかも