h.Tsuchiya

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「南魚沼産コシヒカリ」をいただいた!

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 ちょうど去年の今頃、新潟・魚沼に住む編集者のハトリさんから採りたてのフキノトウをいただき、早速「フキ味噌」にしたことはここにも書いた……今年もハトリさんからすごい「お見舞い」をいただいてしまった。本場中の特級ブランド「南魚沼産コシヒカリ」である。魚沼のコシヒカリは、食味ランクで3年連続の「特A」(残念ながらわが佐渡産米は「A」から這い上がれていない)……興味深かったのは「極上絶品」のラベルが付いて、販売元が「魚沼米店 uonuma.store」となっていたこと。南魚沼米といっても、大沢、茗荷沢など地区のブランド価値が付き、さらに天日干し、はざかけなどの工程も価値に影響する。それらを考慮して色々な「南魚沼米」を販売しようというのが、この会社(サイト)らしい。地元のJAとの競合もありそうだけど、なんだか気合いを感じる……で、本業が東京在住時からのベテラン編集者であり、魚沼~上越の自然を撮るセンスの良いカメラマンでもあるハトリさんは、このサイトを手助けしているらしい(他にも地元企業の応援に熱心だけど……)……さてさて、いただいたコシヒカだが、スペシャルご飯として大事に食べようと思う。ハトリさんの友情もかみしめながら。応援しまっせ。

70爺の「霍乱(かくらん)記」(5:終)

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「桃の節句」に無事退院!
 3月3日、ほぼ2ヵ月にわたる病院生活を終えて、わが部屋に帰還。心配していたのは、駅やマンションの階段昇降。いくらリハビリでバイクをこいだりスクアットをしても、使う筋肉も移動量も違う。友人のMくんが手助けに来てくれて心強かった……帰れば帰ったでやるべき些事がわんさとある。だが、今日は欲張らない。夕飯も「天ぷらうどん」を作ろうと思って買い出ししたが、気力わかず。コンビニのサンドイッチと野菜ジュースですました……上げ膳、据え膳、3食昼寝付きの「贅沢?生活」から、全部で自分で整えねばならない暮らしに逆戻り。ま、当たり前の日常だが、一旦脱線すると、軌道に戻して走り出すまでが厄介に想える……「難しく考えるのはムダ」「なるようになるさ」と思い直して、クスリのんだら早々にベッド行き。タブレットでプライムビデオから堀出した映画『バベッドの晩餐会』を観ながら寝落ちしようっと……

末筆ながら、お世話になった皆さん、ご心配いただいた皆さん、ありがとうございました(ペコリ)

 

70爺の「霍乱(かくらん)記」(4)


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退院拒否おじさんの心理?
 普段なら気にも留めないバレンタインだが、今日の昼メシに小さなカードを添えたチョコ風味のデザートが出てきて、ちょっと動揺した。
スタッフさんたちの気遣いを感じた。ありがとう!……でも、一抹の淋しさも。「早く退院できますように」と背中を押してくれているのは承知し感謝しているが、この3食昼寝、看護付きのゼータクな時間も終わりに近づいていると思うとねぇ……午後からは退院後に当分服用する薬の説明と分包を受ける。週が明ければ点滴も終わる予定。すべてが同じ方向に向かっている。押される背中をひねって拒むのは今だけ。チョコ食べたら自分からスタスタ歩かなきゃ!!!🙆

70爺の「霍乱(かくらん)記」(3)

退院後の3段階再建
 いよいよ2月末で退院できそう。でもそのあとの「再建」が簡単じゃない。これは3段階あって、まず「身体再建」。食事や洗濯などの「生活再建」。そして収入などの「仕事再建」だ……なにも備えなんてなかったし、これでO.K. なんてものはないだろう。いろんなことを考えておいて、やれること、やるべきことから手を打って行くしかない……今、一番迷っているのは「仕事」のこと。両親の介護と看とりで編集仕事を止めて佐渡島にほぼ9年いた。そこから解放されて再上京したものの、昔からの編集仕事に戻るのは難しかった‼️……「限界かな」と判断して、まるで縁のなかった交通警備の仕事にありついたのが2年3ヶ月前のこと。これで体調壊した訳ではないが、退院してそこに戻るかどうか迷っている。……何かブレークできるのではないかと、漫然と、甘く考えている。とはいえ、世界がコロナでシュリンクしている。自分以上に有能、優位の人たちもたくさんジリジリしている。この世情、この潮目をしっかり見て行うと思う。

70爺の「霍乱(かくらん)記」(2)

「糞尿まみれのサイボーグ」  入院して23日目の去る2日、ついに真名板(手術台)の上に。開腹して動脈瘤2つを除去し人造血管を入れる手順。9時半に開始して17時半までの長丁場だが、麻酔のために序盤の記憶しかない……メインオペは良かったが予期された後遺症で、両足に血栓入り汚血が入り込み、輸血などでそれをかいだす。結果、両足が静脈瘤。ごちらを回復する方が大変。ICU のベッドに寝たらを下腹部のおむつの中に排便、尿管はセンサー付きで膀胱から直結。周囲に林立する点滴台には10種以上の薬液。「これは俺の躰じゃない❗こんな肉袋抱えて生きるのはやだ‼️」と気分はタナトス(死)の引力で下降した……しかし周囲のスタッフ達が細やかに世話を焼き励ましてくれる。はじめての体験にエロス(生)の揚力がバイタルラインを少し引き揚げてくれた。「一歩づつても前に‼️」。ノー天気のおっちょこちょいという我が特質がこの肉袋に吹き込まれたのかもしれない。4週目の今日からリハビリスタートだ。

 

70爺の「霍乱(かくらん)記」(2)

「糞尿まみれのサイボーグ」
 入院して23日目の去る2日、ついに真名板(手術台)の上に。開腹して動脈瘤2つを除去し人造血管を入れる手順。9時半に開始して17時半までの長丁場だが、麻酔のために序盤の記憶しかない……メインオペは良かったが予期された後遺症で、両足に血栓入り汚血が入り込み、輸血などでそれをかいだす。結果、両足が静脈瘤。ごちらを回復する方が大変。ICU のベッドに寝たらを下腹部のおむつの中に排便、尿管はセンサー付きで膀胱から直結。周囲に林立する点滴台には10種以上の薬液。「これは俺の躰じゃない❗こんな肉袋抱えて生きるのはやだ‼️」と気分はタナトス(死)の引力で下降した……しかし周囲のスタッフ達が細やかに世話を焼き励ましてくれる。はじめての体験にエロス(生)の揚力がバイタルラインを少し引き揚げてくれた。「一歩づつても前に‼️」。ノー天気のおっちょこちょいという我が特質がこの肉袋に吹き込まれたのかもしれない。4週目の今日からリハビリスタートだ。

70爺の「霍乱(かくらん)記」(1)

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「一病息災」という言葉は、躰の病をころがあると自覚していると健康に留意するようになり、息災(元気)に過ごせると意味だと解している。その逆が「健康過信」だろう……70超すまで薬も病院も無縁だった自分がその典型。それが年明けの仕事初めに現場の朝礼中に貧血、嘔吐して救急搬送され、検査の結果、健康な人の7倍にも膨れた大動脈瘤と腎機能が数分の1に低下していることなどが明らかに。「すぐに入院、手術が必要」と医師。「ちょ、待てよ」とワシ……一旦、帰宅し大家に話し、バタバタ準備して東京医大に入院した。以来、2週間。手術は先延ばしになり、連日、さまざまな検査と事前処置を受けている。腎臓と膀胱の負荷を減らすとかで、尿管ステントをイチモツの先から尿道に入れられたのは痛いより恥ずかしかったけど……でもジタバタしても仕方ない。積年の「健康過信」を反省しながら、気分は「まな板の上の鯉」と開き直っておりまする。