h.Tsuchiya

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シニア向けスナック

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 統計的には日本男子は80歳まで生きるという。今後の推計と健康寿命で考えれば、ワッシもあと15年くらい生きねばならない。15年しか生きられないという言い方もできるだろうが、自分的には「もういいよっぉー」と思っている。今生への未練が薄くなった年寄りは、もう健康なんか気を付けないし、どこでポックリ逝っても良いとさえ思っている。それなのに、ここへ来て変なことに駄菓子というかスナックそれもポテチ系にはまってしまって、「こりゃ、体に悪いかも」と思ったのだから可笑しい。

 基本自炊であるし、砂糖や化学調味料はほとんど使わない。肉より魚、それより野菜が好きになってきているのは、やはり齢のせいだと自覚している。だが、口直しに少しだけ菓子類が食べたいことがある。たいていは柿のタネか、小さなチョコ。たまに黄粉まぶしのひねりんぼう(正式名は知らない)を食べている。コンビニに行くと、ポテチつまりポテトチップスものが大量かつ多品種で棚を占めていて、「いやいや、この頃はポテチが駄菓子の王者か」と感じていたものの、食指はまったく動かなかった。

 ところが、である。ある時、酒のツマミにチーズを思いたったが、カマンベールやクリームチーズはソフト過ぎてダメ。かといってブルーチーズはちょっとなぁとも思い。やはりここはチェダーチーズだろうと思ったが、どれも500円以上して手が出ない。それだけあれば、カツオのタタキがいいやと考え直して断念。その未練な気持ちをどこかで引きずっていたらしく、輸入食品店に行った時、「ドリトス」のチェダーチーズ味を見つけた時、迷わず買ってしまった。

 食べてみて「ヤバイ!」と思った。なんちゃってチェダーチーズ風味、コーンナチョスの食感に加えて。旨味調味料の味が口一杯に広がった。それなのに、手が止まらない。缶ビール飲みながら、あっと言う間に一袋空けてしまったのには自分でも呆れた。「こりゃ、麻薬スナックだ」とよっくわかった。

 そこからが大変だった。類似のものがどうなっているのかと調べたくなったのだ。約2週間の間に、ポテト/コーンもの、チップ/スティックもの、国産/輸入ものなど各種を買って見ての食べ比べ。結論としては、やはり最初に食べた「ドリトス」のチェダーチーズ味に敵うものはなかった。もちろん、あくまでワッシの主観だけどね。

 話を端折ろう。年寄りの長話は自分も嫌いだから。言いたいことは、団塊世代以上のシニア向けスナックって、まだどのメーカーも気づいていないということ。「菓子は第4の食事」説もある。シニア嗜好にも健康にも財布にも配慮したスナックが、もっとたくさん開発されていいと思う。年寄りには和菓と草加せんべいに甘納豆というのは、偏見だからね。ババア向けばかりもだめだからね。